炎昼の鍋を振りたる翁かな

長い長い人生。

「壮年期」の真っ只中です。


人生の大先輩たちに囲まれて

 

猛暑と呼ぶにふさわしいここ数日。

さすがに人影も少なく・・・なるかと思いきや、あちこちで草刈りや田んぼ作業の姿。

70代でも元気そのもの。

というより地域を引っ張っている中心世代ともいえるのが70代以上。

本当に、頭が下がるとともに、人生のモデルを見せていただいている様な気持ちになります。


例年以上に手が回っていない田んぼのことを言い訳するわけではありませんが、わたしも外でやりたい作業は山積みです。

 

ただし、現役世代には「仕事」(ビジネス)があります。

「せっかく田舎で暮らしているのに、仕事に追われるようになったら東京時代と変わらない」

特に移住当初は本気でそう思っていましたし今もその気持ちが消えません。

ただ、創業者様や会長様など高齢のクライアントは特に、聞かせていただく話が企業の内幕や後継問題など深いところに及ぶにつれ、

「今、ここで話を聞いておかなければ!」という思いは強くなる一方。

 

わたしはどこまでいっても「外部の人間」であり、「ビジネスの関係」ではありますが、どこかその人生に触れさせていただく様な気持ちがします。

 

待ってくれているお客さんのために、ベストを尽くす。

そのために、当面は「迷ったら、仕事優先」

 

同世代からは「そんなん当たり前やん」と言われるかもしれませんが、村で暮らしていると、まったく別の価値をもった世界が眩しく見えたりするのです。


今日の一句

炎昼の鍋を振りたる翁かな

えんちゅうの なべをふりたるおきなかな

季語:炎昼(夏)

ジリジリと暑い日、なにげなく入った中華料理店のオーラ漲る白髪の店主。

じーっとその姿を見つめる若い「客」の奇妙な一体感がありました。

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