羽搏きの数ほど翔べず燕の子


いつしかわが家の一員となったツバメのファミリー。

巣立ちの時が近づいています。


ツバメと全仏オープン

 

テニスの全仏オープンの準々決勝、錦織圭対マレー戦を観ながらこの記事を書いています。

シード勢が順当に勝ち進む大会は本当に久しぶりのような気がします。

2017年のテニス界はまさに群雄割拠。

昨年のツアーファイナルズで長年の宿敵であり友であるジョコビッチを下し、世界ランク1位の座を固めたかに見えたマレーの失速。

それとシンクロするかのように(原因はさまざまに言われていますが)覇気が消えた、かつての絶対王者ジョコビッチ

1月の全豪オープン優勝を皮切りに驚異の3大会連続優勝を果たし完全復活を印象付けたフェデラー

宿敵フェデラーの復活に目が覚めたかのように、特にクレーコートで圧倒的な強さを取り戻したナダル

上記のいわゆるBIG4の変化の中で、A.ズベレフやティエムといった若手選手たちは着実に実績を積み上げています。


世代的には、錦織はその間のポジション。(「ヤングガンズ」世代と呼ばれます)

錦織の試合の特徴は、良くも悪くも「最後まで読めない」ということ。

圧倒的な立ち上がりで第1セットを取ったかと思えば2セット目以降で嘘のように崩れてしまったり、その逆もあります。

ひどい時には、それがポイント単位で起こります。

”錦織劇場”と揶揄されることもある浮き沈みの激しい錦織の試合を観ていると、本当にハラハラドキドキ。

これがファンにはたまらない、のかもしれません。


話は変わって、わが家に棲みついたツバメのこと。

「生物は進化の過程で食べ方を変えない」

とは農業の師である保田先生の言葉。

約二千年の稲作文化を持ち、消化に時間のかかる米を主食としてきた日本人の腸は長い。

小麦を主食としてきた欧米人の腸は短い。

進化の過程で培われた体のつくりに合わないものを食べ続けると、どうなるか・・・

そんな本題を導く喩えとして先生が挙げたのがツバメの生態。

ツバメは小さな虫しか食べません。

親ツバメが空中の虫を与えることで子ツバメが学習するからです。

ツバメ一族の食の目的は、体を軽量に保ち大空を飛ぶこと。

わが家の納屋で親ツバメがせっせと育ててきた子ツバメたちは、今まさに飛行訓練中です。

よろよろと危なっかしい飛び方は見ていてハラハラしますが、「鳥もはじめから飛べるわけではない」という真理を教えられる思いです。

(錦織の試合は、ある意味錦織らしいとも言える「もったいない」敗戦に終わりました。また次に期待ですね)


今日の一句

 

羽搏きの 数ほど翔べず 燕の子

はばたきの かずほどとべず つばめのこ

季語:燕(夏)

羽ばたいては休み。羽ばたいては休み・・・

「空を飛ぶのって難しいんだなぁ」と子どもの感想文のようなことを思いながら、ツバメたちが羽ばたく空を見上げました。


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