実り田へ鍔広帽の女歩む

地縁のある人、そうでない人、住む人、住んでいた人。

ときに不思議な交錯が生まれます。


ゆるやかな交錯と新しい出会い

 

姫路〜播磨圏のスポットを紹介する某ウェブメディアの取材を受けました。

 

Q「どんな人が来るんですか?」

A「いろいろですね。フリーランスとも限らず、お話や相談に来られる方が多いかもしれないです」

 

Q「近くから?」

A「村の方もお茶を飲みに来られますし、県内外、時には大阪や東京、沖縄からも来られます」

「長谷にゆかりのあるかたが来られることもありますね」

 

そんな話をしていると、1台の車が駐車場に。

現れたのは、おしゃれなハットが印象的な20代と見える女性でした。

「ヤギにつられて入ってきました(笑)大丈夫ですか?」

ライターさんに断ってから「どうぞどうぞ」とお通ししました。

 

「どちらからですか?」

お話を聞いていくと、なんと村の先輩のお孫さん!

あまりのタイミングに、ライターさんもわたしたちもびっくりでした。

 

生まれた場所も長谷ではなく、生活の拠点は県内の阪神方面。

この日は「おじいちゃん」のようすを見に来たとのことでした。

「長谷にこんなところがあったんですね〜」

取材と並行しつついろんな話に花が咲き、家族と集合するという時間ギリギリまで滞在してゆかれました。

「ヤギ、めっちゃかわいいですね〜!」と、帰り際にも嬉しいお言葉。

「ご家族によろしくお伝えください」とお見送りしました。

 

肝心の取材のほうは、思いがけずコンパクトに終了。

事前にリクエストされていたFM-GENKI「百人の哲学」出演時の音源やオープン前のクラウドファンディング実施時のアーカイブで”予習”してきたので、基本情報はだいたい把握されていたとのことでした。

いろんな角度からプライバシーを晒し続けているので、最近は会う前にある程度こちらのことを知ってくださっていることも多いです。

長谷の景色、わたしたちやメエのようす、そして急な”来訪者”のことなど、当日の雰囲気をからめた記事になるのかもしれません。

 

長谷にいながらにして、たくさんの出会いに恵まれるのはほんとうに「有難い」こと。

これからも、何かと何かをつないでいく場所であれたら、と思いました。


今日の一句

実り田へ鍔広帽の女歩む

みのりだへ つばひろぼうのおんなあゆむ

季語:実り田(秋)

郷愁と、小さなおどろき。

都市部で暮らす子孫の目に、長谷はどう映っているのでしょうか。

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