サーブ打つ影しなやかに夏に入る


一体どうしてか、神河町はテニスがさかんです。

『第33回 町民サマーナイターテニス大会』に出場しました。


コートで練習できずとも・・・。

わたしが所属する大河内テニスクラブは土日祝の午後に練習を行っています。

それに加えて有志メンバーによる水曜午前中の練習もあります。

つまりスケジュールの都合がつき雨天に遭わなければ、素晴らしい環境に恵まれたはにおか公園のテニスコートで週2.3回練習できる計算になります。

ところが、水曜日は仕事が重なりがちなのと、自営業者の悲しさで暦どおり週末がまるまる休みという週はまずありません。

(自営業者だからというよりは、イベントへの出演や参加、村の仕事などが週末に重なることが多いためと言った方が正確かもしれません。)

そして幸か不幸か、わたしたちの田んぼと農園は道路沿いの目立つ場所。

草刈りや草取りなどが全然できていない時期に、時間が出来たからといって真っ白いポロシャツ&帽子で出かけるのは少々勇気が要ることです。

という訳で、最近だと平均して2週間に1回程度、諸条件がうまくクリアできた日がわたしにとっての貴重な練習日なのです。

そんな状態ながら、毎年恒例のサマーナイター大会には「絶対出る!」と決めて早々にエントリー。

昨年5月に開催された春季大会ではペアにも恵まれ準優勝を飾った記憶もあり、

「自分は本番に強い!(はず)

とラファエル・ナダルの自叙伝を読み込みながらイメージトレーニングを重ねて当日に臨んだのでした。


結果は正直。

サマーナイターテニス大会は固定チームでのトーナメント形式ではなく、くじで2チームに分かれ、ランダムにペアを変えて戦います。

試合形式は、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスの3種類。

6ゲーム先取、ノーアドバンテージ制です。

今回の参加者は約25名でした。


結果から言うと、男子ダブルス3試合、ミックスダブルス1試合の計4試合全敗でした・・・。

立ち上がりはまだしも後半に失速して勝ちきれないという負の法則が発動し、2試合は3-0、4-0からの逆転負け。あとの2試合はいずれも4-4からの競り負けでした。

特に最後の試合における4-4からの第9ゲームの40-40、つまりあと1ポイント取れば5-4でリードできる場面で犯したスマッシュミスは痛恨の極みでした。。


最終的な結果は、1勝差で相手チームの勝ち。

サッカー日本代表なら空港で卵を投げつけられてもおかしくない「戦犯」ですが、負けたチームのメンバーにも参加費500円以上の賞品が手渡されるのが町民テニス大会のやさしさ。

事務のみなさんが辣腕なのです)

まさに「穴があったら入りたい」状態でした。


テニスはメンタルのスポーツと言われます。

「自分のメンタルには何が足りないんだろう」

帰りの車で近況を振り返りました。

仕事への慢心はなかったか。

田んぼや農園の管理は。

妻に対しては。

心当たりはいくらでも浮かんできます。


ひととおり自問自答したたのち、すべてに通じるアプローチは「忍耐強さ」を養うことだと思い至りました。

となれば、心の基礎体力づくりともいえるのはわたしの場合「農業」に他なりません。

賞品のビールを開けながら妻に宣言しました。

「おれ、農業もっと頑張るわ」

妻はキョトンとしていました。


今日の一句

サーブ打つ 影しなやかに 夏に入る

サーブうつ かげしなやかに なつにいる

季語:立夏・夏に入る(夏)

少し季節は前後しますが、立夏の句です。

過ごしやすい神河の夏、テニスプレーヤーの練習に力が入ります。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です