穫れ高を問へば答ふる秋祭


秋祭りのシーズン。

今年は、ちょっと肩身の狭い想いをしました・・・。


その年の米づくりを振り返る。

大川原の秋祭りは、”祭り”の原点そのものかもしれません。

思うようにならない天候と戦う苦労、無事にお米の収穫を迎えられた喜び。

それらを村人みんなで噛みしめ、分かち合うのが秋のお祭りの醍醐味といえると思います。


もっと具体的に言うと、米農家にとっての結果発表会のような側面があります。

「1反あたり何俵とれたか」

「うまくいった点」

「失敗した点」

皆さん、ここぞとばかり自分のお米について語ります。

それにより、驚きや尊敬の気持ち、あるいは嫉妬心や反省といった感情が交錯するのです。

※個人的な解釈や想像も含まれています。


もういちど、出直し。

分かっていたことですが、「今年の山口君の米づくり」は落第点です。

有機農法に変えたことで穫れ高が大幅に減少してしまったのはさておくとしても、特に収穫前の水落としが十分でなく刈り取りが難航してしまったのは致命的なミスでした。

それ以外にも、畦の補修の遅れ、水管理の不徹底(入れる時間が長すぎる)など「2年目なら改善できるはずなのに、できていないこと」が山積。

秋祭りは総括の会です。

当然ながら、先輩方から厳しいお言葉を頂戴したのでした・・・。


田舎で暮らすからといって、なにもお米づくりは義務ではありません。

わたしの場合は、「せっかくなら、祖先から受け継いだ田んぼで米を作りたい」とあくまでみずからの意思で始めたことです。

お米づくりは、一年一年が勝負。

ぐっと身が引き締まる思いのした今年の秋祭りでした。


今日の一句

穫れ高を 問へば答ふる 秋祭

とれだかを とへばこたふる あきまつり

季語:秋祭(秋)

「何俵とれたんや」

「●俵や」

まるで時候の挨拶のように、あちこちでその問答がなされていました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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