倒木とあそぶ童や風光る


長谷地区の企画実行部隊ハセラボが結成されて約1年。

活動報告を兼ねて、地域振興協議会との合同ワークショップが開催されました。


地域の重鎮チームと若手がコラボ!?

 

「ハセラボって何や?ラボってどういう意味や?」

村の方からたびたび聞かれます。

「”ラボ”は研究チームのことです。長谷地区を活性化することを目的とした地域の若者の集まりです」

といった感じの受け答えになります。

 

自発的・積極的組織のイメージを持たれているかもしれませんが、実際には行政サイドの召集から活動が始まっています。

役場の地方創生関連部署「ひと・まち・みらい課」および地域おこし協力隊の地元版ともいえる集落支援員さんがその発起人的位置づけ。

現在のレギュラー的メンバーは、わたしたち夫婦と同世代のメンバーが6〜7人ほど、シニアのメンバーが3〜4人ほど。

月1回以上のペースで会議や活動を行っています。

外から見える形の活動としては、村営マーケットの売上UPと隣接の交流スペース活用を目的とするスポーツバー(サッカー日本代表戦のパブリックビューイング)、マーケットの収穫祭りにおけるスモークジビエの屋台&くん炭作り体験など。

どれも地域の現状やマーケットの課題などをじっくりと話し合った上で実施しているのですが、いかんせんアウトプットが奇抜に見えます。

経緯をご存じない方は

「最近ふれあいマーケットに出入りしとるあの若い子らはいったい何しとんや」

という印象ではないかと思われます。

 

 

そんな中ついに(?)、村営マーケットの設立時からマーケットを中心に地域の振興を考えてこられている協議会の皆さんにハセラボの活動を報告し、いっしょに企画を考えるという斬新な会が行われました。

 

長谷地区の特徴なのか、ハセラボの特徴なのか、関わっている若手はみんな年配の意見を無視しません。

「年寄りは俺らのこと理解できひんやろから勝手にやろうぜ」

という、若者の地域おこしにありがちな雰囲気は微塵もなく

地元出身のメンバーの場合は特に

「なぁ、おっちゃん、どない思う?」

といった感じのフランクなコミュニケーションも生まれています。

(さすがに山口夫婦はそれは無理ですが)

地域の区長さんはじめ重鎮が顔をそろえる協議会との顔合わせということで緊張感や不安もありましたが、みんなが素直に考えていることを話せば大丈夫なのではないかとも個人的には思っていました。

約1年間どんな活動を行ってきたか司会の先生が報告した後、メンバーから企画プレゼン。

「移動式のピザ釜作りとイベント活用」

「地域のしごと掲示板を作る」

「相撲カフェ」

「SNSでの情報発信」

など、担当者が企画意図や期待される効果、費用などを説明していきました。

すると、反応が続々。

「近所の人が困ってるときに手伝ったら気遣ってお菓子持ってきてくれたりするけど困るんや。これをやればいくらと単価の目安を決めておけば、気兼ねなく頼めるようになってええと思います」

「焼きたてのピザを食べたことがない。移動販売も出来るの?」

「ネットのことは何にもわからんけど、たしかに今はネットの時代やからねぇ」

「相撲をみんなで観るのも楽しそうやねぇ」

「あんたらええことやっとんやから、誰がどんなことしよるんか、もっと地域の人に知ってもらわなあかんわ」

大きな模造紙を広げて話し合っていると、あっという間に開始から2時間が過ぎ定刻に。

今後、定期的に連携会議を行い実現に向けて進めていくことを確認して閉会となりました。

 

兵庫県内の地域活性化の事例をいくつも見てきているファシリテーターの先生曰く、これだけ幅広い世代が一緒になって地域おこしを実践するケースは非常にレアだそうです。

 

ハセラボメンバーにとっては、これまでやってきたことが地域につながっていることを確認できた1日。

今後も自分たちなりに着実に前進していけたらと思います。

 

 

 


今日の一句

 

倒木と あそぶ童や 風光る

とうぼくと あそぶわらべや かぜひかる

季語:風光る(春)

谷風が心地良い好日、今年の大雪でなぎ倒された桜の木で遊ぶ子供たち。

田舎に限らず、見慣れたものに価値を見出すことが求められているのかもしれません。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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