山猿の高みに啼きてとんどの火


田舎の暮らしと焚き火は切っても切り離せません。

14日午後、一年の節目となる新年の「とんど」の火が焚かれました。


小さな村の小さな「とんど」

伊勢講の際に「14時から大歳神社でとんどをする」と聞いていたので、当日は夕方くらいまで火が焚かれ、各戸それぞれのタイミングで注連飾りやお札を燃やしに行くのかと思っていました。

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ところが、時間通りに行ってみると、隣保ほぼ全員が集合。

「Fさん、来てへんなぁ」と、まるで待ち合わせしているかのようでした。

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そのFさんは地元きっての猟師。年末年始は繁忙期で、最近は顔を見る機会が減りました。

「Fさん、忙しいんやろか」と話していた矢先、近くの山から「ズドーン!」と銃声が鳴り響きました。

やはりお忙しくされているようです。


猿の逆襲

Fさんの件があったからという訳ではありませんが、話題は最近出没している猿のことに。

なんでも、二軒隣りの方はフェンス越しにニンジンや大根を根こそぎ持って行かれたそうです。

(それに本人は気付いておらず、向かいのおばさんがしっかり観察していたというのが何とも”田舎”)

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猿の被害=「猿害」対策の電気柵を修理したのは昨年の夏。それより前に柵を越えてきていた”はぐれ猿”1匹も捕まったことで、村にはしばし平和が訪れていました。

ところが、ここ最近の多量の積雪が電気柵のクッションになってしまい、柵を乗り越えて来ているようです。

人間に近いので当然といえば当然ですが、本当に(ずる)賢いなぁといつも驚かされます。


今日の一句

山猿の 高みに啼きて とんどの火

やまざるの たかみになきて とんどのひ

季語:とんど(新年)

これだけ文明が高度化した2010年代にあっても、まだまだ猿は人間の天敵。

自分の噂話を聞いてか聞かずか、願を掛けて火を囲む村人をはるか見下ろすように、「きゃっきゃ」と猿の鳴き声が谷間にこだましていました。


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