急展開で、東京からの”神河町視察”のアテンドを務めることに。
都市―田舎の関係性や、地方自治体のこれからについて俯瞰して考える機会になりました。
古巣からのオファー
わたしの前職は、東京に本社を置く大手広告会社グループの営業職。
2009年、氷河期ギリギリに運よく新卒で入社。
大手デベロッパーの企業広告やCSR部門のプロモーションを担当したのち、関西支社勤務を経て2013年に退職しました。
翌年、結婚を機に移住。
模索を重ねつつも、まずは目の前の状況にしっかりと向き合うことを心掛けてきました。
一方で、東京での暮らしやサラリーマン時代に出会った人たちのことを忘れることはできません。
ただこの数年があまりに濃密だったこともあって、前職の会社のことはどこか遠い過去のような対象となっていました。
ところがkajiyano立ち上げに伴うクラウドファンディングの告知をSNSで見た当時の同期が
「支援するよ!」
と連絡をくれたことがきっかけで、彼とメッセージを交わすように。
再び、同社とのネットワークが脈を打ち始めました。
(社名を伏せる必要があるのか分かりませんが、とりあえず伏せます)
彼は同社で順調にキャリアを重ねており、現在は郊外の都市開発やコミュニティ形成などに従事。
その経験を生かし、「コミュニティデザイナー」としてグループのCSR活動にも携わっているとのこと。
「意外なところで領域が重なっているかもしれないなぁ」
と、ちょっと不思議な気持ちになりながらお互いの歩みを想いました。
そんな彼との、クラウドファンディングの支援におけるやりとり。
「面白そうだから、いつか神河町に行くよ!」
プロジェクトを応援してくれただけでも感激しましたが、社交辞令を言うタイプではない彼のこと。
「本当にいつか来るんだろうな」
と思っていたら、それは思ったよりも早く。
「おつかれー。例の件だけどさ」
と軽やかに連絡があり、以後、連日やり取りを交わすようになりました。
・地方自治体を題材にした、中高生対象の発想体験プログラムを2月に開催予定
・題材とする自治体は複数検討中。山口のいる神河町もノミネート。
・とりあえず神河町に視察に行くので案内してほしい。
最終的にどんな結論になるかは読めないものの、広告会社の現役プレーヤーたちと接点が生まれるだけでも自治体にとっては大きなチャンスとなり得ます。
これは自分が抱えてはいけないレベルの話だと判断し、日ごろお世話になっている地方創生関連部署のしかるべき方々へ報告。
以後、両者への情報共有を行いながら、1泊2日の視察ツアーの日程&行程の調整に奔走することとなりました。
準備のさなかに入った、電撃ニュース。
「今回は神河町でいきます!」
いよいよ正念場となることを覚悟し、気持ちをぐっと引き締めました。
<後半へ続く>
今日の一句
文机の 隅清めたる 四温かな
ふづくえの すみきよめたる しおんかな
季語:四温(冬)
日々の業務に追われて雑然となりがちな仕事机。
寒さが少しゆるんだ午後、気持ちを鎮めて環境を整えました。