「冬籠り」という美しい言葉がありますが、私たちの移住一年目の冬は、せわしなく家の手入れに追われる日々です。
冬は「支度」のシーズン
草木の手入れや剪定には適期があると言われています。
夏ごろから、石垣を縫うような太いツタが気になっていましたが、「寒くなって枯れてから刈った方が良い」とのアドバイスをもらっていたので、先日刈り取りました。
また、離れの庭にある樹齢約100年超のサツマスギなども、先日庭師さんに手入れして頂きました。
木には剪定すべき時期があり、時期を間違えると、枝が枯れたり、木が死んでしまったりするそうです。さんきらの木は扱いが難しい老木が多く、やはりここはプロにお願いするのが安心です。
庭の砂利を自力で入れ替え。
思い返せばこの夏は、大雨とそれにともなう雑草の繁茂に泣かされました。
特にひどかったのが、玄関周りの砂利。約10坪ほどのスペースで、もとは石まじりの土が入っていたところです。
ある程度の深さまで砂利が入っていれば草おさえになるのですが、砂利が薄く、こまごまと抜きにくい雑草が生えやすい状態になっていました。
※除草剤を撒く方法もあるのですが、一度枯れた土地はもとに戻らないこと、雑草以外の生物にも影響を与えることから、今のところ使用していません。
困り果てて地元の建築屋さんに相談したところ、解決するには土を5㎝ほど掘り返して新しい砂利を流し込む作業が必要とのこと。機械が入れないため手作業になり大変(=お金が掛かる!)というお話だったので、今回は砂利を購入して自分たちでやってみることにしました。
↓ 作業の一部をご覧ください。
夫婦ともに慣れない土木作業。写真にある飛び石の左右だけでも1日掛かりです。しかし、お得意様向けのcanorusフリーコンサートが迫っていたこともあり、数日間の集中作業の末、玄関周りで目立つ部分の入れ替えは何とか終えることが出来ました。
すっかり筋肉痛ですが、これで来年の夏は、雑草の悩みからいくぶん解放されるはず?
今日の一句
深々と 光纏いて 冬の苔
しんしんと ひかりまといて ふゆのこけ
季語:冬
「あぁ、お腹すいたなぁ」と思いながら砂利を敷き詰めていると、ぱっと目に飛び込んできた鮮やかな苔。
あえてカタカナでいえば、蛍光色のライムグリーンとでもいいましょうか。
草木が冬枯れする中で、放たれる力強い光。「岩陰で人知れずこんな輝きを発しているなんて・・・」と、何だか気持ちを鼓舞される想いがするのでした。