泥塊の先づ崩れたる落し水

今年もこのシーズンがやってきました。 稲刈り。毎年のことだけど、そわそわします。 (久しぶりにこの形式でお届けします) 稲刈りも「準備8割」!? 刈り取りは、集落営農のコンバインで行います。 個人で管...

木犀の路を歩みて父となる

父親歴3年目 いまだに実感がいまひとつ湧かないけれど、「2児の父」。 朝起きると、自分に似ているような似ていないような小さな人間が二人寝ている。 この子たちと、これからまだまだ長い人生を歩んでいくんだ...

麒麟棲む土にアイスクリーム落つ

その場所に棲む理由。 俳壇においては、自句自解=自分の句の意図や背景を自ら説明することは御法度と言われている。 一方で、妻や近しい人たち曰くは「解説があったほうが絶対とっつきやすいし興味を持つ人も増え...

亀虫の骸からりと回りけり

秋が来れば、彼らの出番。 一気に涼しくなり、秋らしくなってきました。 長谷の夏は短い。 眩しさの中で肌がしずかに灼ける5月の田植えシーズンから気温が上昇し、湿気対策に追われる梅雨時期をはさんで、7月〜...

青田風立ちし水面の光かな

水漲る田んぼの真ん中で。 ちょっと懐かしい句をアーカイブ。 コロナ禍の入り口で、世の中の動きがピタッと止まった時期。 自分にとっては、はじめてといっていいぐらい、ゆったりとした気持ちで農作業に勤しむ時...

人里に便りをはこぶ春の鳥

山に近い暮らし。行き交う鳥。 2018年 芝不器男俳句新人賞の最終選考で中村和弘さんに取り上げていただいた句。 ブログに未掲載だったのでアーカイブしておきます。 「小鳥たちの、小さな自由」なんていうフ...