ご先祖も、子孫も集うお盆。
葬送の未来を想います。
”長谷のお墓参り”
お盆は例年どおり長谷と姫路を行ったり来たり。
頭も体も弛緩したまま、いまひとつギアが戻らないわたしです。
恒例の長谷のお墓参り〜食事会に今年集ったのは大人10人、こども4人。
みんなでお墓の掃除をしてから、順に焼香、全員で読経。
母屋に戻ってからお仏壇にも手を合わせて、読経。
それが済んだら、食事。
大人はビール片手に高校野球観戦。
こどもたちは、宿題、スマホゲーム、外遊びと大忙し。
(ちなみに中3の甥っ子とのオセロは黒星を喫しました・・・)
姫路と神河がそこまで離れていないこともあって、こんな人数規模と流れが定着しつつあります。
親戚大集合!な映画『サマーウォーズ』ほどの人数ではありませんが
こどもたちも、それなりに楽しみにしているようです。
葬送の形は世につれて
結婚してからは特に、お盆を迎えるたびに、「お墓」があることで家族親戚が顔を合わせる機会が生まれ、結びつきが保たれることを実感しています。
とはいえ個人単位で生き方が多様化する時代。
墓の維持は、世代をくだるごとにハードルが高くなっていくのも事実です。
遺骨をお墓におさめる以外の弔い方、あるいはお墓のしまい方に注目が集まっています。
▼「遺骨」のゆくえ
あなたの遺骨はどこへ!?~広がる新たな”処分”~ – NHK クローズアップ現代+
今、遺骨の置き場に困った末に、「処分」を選択する人が相次いでいる。墓を買うことができず、家族の遺骨を自宅に保管し続けている人や、跡継ぎのいない墓を更地に戻す「墓じまい」をした後、先祖の遺骨を抱え込んでしまう人など。 …
▼遺骨アクセサリーの製造工程
遺骨・遺灰から製作するハートインダイヤモンド
Flow of production 「本当に髪の毛や遺骨からダイヤモンドが作れるの?」 メモリアル・ダイヤモンドをご検討されている皆様が一番疑問に思われる事、 それは本当に髪の毛、遺灰から炭素を取り出すことが出来るのか? それがなぜダイヤモンドに姿を変えるのか? という点であると思います。 …
是非はともかく、葬送の変化は、社会の変化、人間関係の変化を象徴するものでもあるのかもしれません。
「自分の遺骨は、さてどうするか・・・」
さすがにちょっと気が早いですね。
今日の一句
通夜闌けて嬰の叫べる残暑かな
つやたけて ややのさけべる ざんしょかな
季語:残暑(秋)
今年はお悔やみごとが続いています。
僧たちの唱えるお経がクライマックスに近づくと、参列の女性の膝に座っていた赤ちゃんが急に大声で泣き始めました。
※「嬰」は「稚児」とも。赤ちゃんのことです。現代においては俳句特有の表現かもしれません。