2014年も残すところあとわずか。
「先生が走り回る」「僧が走り回る」「仕事をし終える」等、いずれの語源説にも納得の慌ただしい「12月」が終わろうとしています。
原点回帰の一年
「人生いつもそうでないと」と言われそうですが、個人的に今年は、自分自身がどう生きてきたのか、どう生きていきたいのか。そんな問いと向き合うことになった一年でした。
毎月給与が振り込まれるサラリーマン生活から、「生きること」と直接向き合う生活へ。
振り返ると、じいちゃんの代から公務員一筋の山口家の”血”に反発して気を吐いた20代でしたが、あらゆるものごとを自分の手で行う田舎の暮らしに飛び込んだことで、目を背けてきた自身のルーツやDNAに気付かされることが多々あります。
毎週日曜と水曜(だいたい深夜)にブログタイトルを見るたびに、背筋が伸びるような思いです。
ちなみに2014年の書初めは・・・
毎年正月に、地元の音楽仲間たちと新年会を催しています。その中の恒例行事が、一年の目標を宣言する”書初め”。
私が今年書いたのは、「積ん徳」。
言わずもがな、「積ん読」のもじりです。きっと、将来への種蒔きの一年になると予感していたので、すぐに思わしい結果が出なくても、「徳を積んでいるんだ」という気持ちでぐっと我慢しようと思い、この言葉を選びました。
来年は、街にもひとつ拠点を持ちます。小さくても花がひらく一年にしていきたいと思う年の瀬です。
余談をひとつ(司馬遼太郎風)。
「積ん読」というと、どこか後ろめたさを感じてしまいますが、荻窪のブックカフェ『6次元』の店主・ナカムラクニオさんが、「本は読んだものだけが栄養になるのではなく、本棚に並べてある本も自分の人生に影響を与えている」というようなことを著書で仰っていて、「積ん読」だらけの私はほっと救われました。
今日の一句
年の瀬や 夫婦で描く 道の先
としのせや ふうふでえがく みちのさき
季語:年の瀬(冬)
年賀状作りがひと段落してからは、スケッチブックと電卓を手に、二人で「来年の計」。
今手にしているものと、これから生み出すものをどう組み合わせて暮らしを創っていくか。じっくりとイメージを膨らませながら、新しい年を迎えたいと思います。