珈琲の湯気たちこめる冬日向


村のかたの支えとご理解なくして今のわたしたちはありません。

二人で作る新しい場所へ、一番にお招きしました。


ラストスパート!

オープンに先立ち、村のみなさんへkajiyanoをお披露目する日がやってきました。

案の定というべきが、前日の夜が準備のピーク。

最後の買い出しを済ませて長谷に帰ってくると、見馴れぬ車が一台。

車の主は、『楽や』の高橋陽子さん。

クラウドファンディングのリターン品であるお菓子をわざわざ届けてくださったのでした。

それだけでなく、両手には軍手。

「いちばん大変なときだと思うので、わたしにできることだったらなんでも手伝わせてください」

と、あの天使のようなスマイルで申し出てくださったのでした。

「お、お言葉に甘えても良いんでしょうか・・・?」

恐縮しながらも、窓ふきをお願いしてしまいました・・・。

(楽やファンの方、どうかお許しください)


準備がひと段落したのは、明け方4時ごろ。

体力的にはややハードでしたが、それでもどこか余裕を持って当日に臨むことができたのは自分たちにとって意外なことでした。

思い返せば、イベント出店(コーヒーや豚汁鍋、モヒート等)離れでの音楽イベント開催(蛍ライブ、canorusフリーライブ)など、試行錯誤しながら妻とは共同作業を重ねてきました。

もともとは二人ともイベントやお祭りが得意なタイプではありませんが、場数を踏んで少し免疫がついたのかもしれないなと思いました。

(楽やさんはじめ、準備に協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました・・・!)


村の反応やいかに!?

開放時間は13時~16時。

13時少し過ぎに、最初のご一行がお見えになりました。

続いて、おひとり。

お話していると、「キキーッ」と車輪の音がして自転車でまた一人。

「こら、ええように出来上がったのう」

「この柱は元のままやの?」

「天井はどない仕上げたんや?」

店内を見回しながら、それぞれにご感想や質問が続々と寄せられました。


この日に限り、コーヒーとお茶菓子はサービス。

お菓子は、ここ2週間ほど怒涛の勢いで商品開発をしている妻による作品「米ぬかクッキー」。

「もう少し甘味があっても良いかもね」「素朴な味でおいしいと思うよ」など色々な声が聞かれましたが概ね好評だったように思います。

少し心配だったのがセルフで提供するコーヒーの味。

実は数日前、近しい方にモニターで飲んでいただいた際に

「いまひとつ味が物足りない」

との厳しい感想を頂戴していました。

至急対策会議を開き(大げさ)、考えられる原因のうちもっとも根本的と思われる「豆」を見直すことに。

前日の夕方に車を走らせ、姫路エリアの某ショップで

「これなら間違いないはず!」

と思える豆を購入したのでした。


その甲斐あってか、

「美味しいやん!」

「これならええんちゃうか」

「濃さもえぇぐらいや」

と評判は上々。

なにか特別なものを提供できた訳ではありませんが、kajiyanoオリジナルマグカップを片手に談笑される皆さんの姿を見て、この日を迎えられて本当に良かったと思いました。


木曜にはいよいよ本オープン。

「期待と不安の入り混じる気持ち」のもやが晴れ、なんだか楽しみになってきました。


今日の一句

珈琲の 湯気たちこめる 冬日向

こーひーの ゆげたちのぼる ふゆひなた

季語:冬日向(冬)

団体の来客もあり、エスプレッソマシンはフル稼働。

大きな木枠の窓に陽気を集めて、小さな小屋に香ばしい湯気がたちこめていました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

2件のコメント

  1. 貴士さん、こんばんは。

    楽やの陽子です。

    今日は、お披露目会、おつかれさまでした。
    そして、その後のアレコレ、きっと、今も進行形かと…おつかれさまです。

    昨夜の雨がすっかり上がって、きれいな青空の広がった今朝、“おめでとう”な、お天気に、私まで、なんだか嬉しくなりました♪

    昨夜は、自分にできることは限られている中、長居しても、かえって、気を遣わせてしまうかと、気持ちばかりのお手伝いで帰りましたのに、ものすごく頑張ったように、ご紹介くださっていて、申し訳ないくらいで…

    “先払い”で、素敵な言葉をいただいたと思って、これから先、kajiyanoに伺う時には、いつでも“窓拭き”して帰りますから、窓拭きキット、常備しておいてくださいませね(笑)

    これから生まれることを、一緒に楽しみにさせてもらえる場所があることに、心から、ありがとうです。

    そちらのオープンや、こちらのクリスマスなど、ちょっと落ち着いた頃に、“珈琲の湯気と冬日向”を味わいに、おじゃまいたしますね。

    楽しみ、楽しみ♪

    1. おひろめ前日の夜は、本当にありがとうございました。
      おかげさまで、ぽかぽかと気持ちの良い陽気の中、庭の景色がクリアに臨めました(笑)

      準備に追われ自分のキャパシティーの限界を感じる毎日ですが、陽子さんは姫路のお店経営に加えて神河の新店舗を立ち上げられたのだと思うと、本当にすごいなと尊敬します。
      この場所がいろんなものを育んでくれることを祈って、二人三脚でもうひとふんばり頑張ります!

      また落ち着いたらゆっくりとお話させてくださいね^^

      (新事務所のデスクより)

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