人に、まちに、歴史あり。
佐用町にオープンしたコワーキングスペースに行ってきました。
JR佐用駅前の商店街。人と人をつなぐハブ
「貴士くん、こんど佐用に行かへん?」
「佐用!?・・・あ、さてはあのコワーキングですね!」
kajiyano設計者でもあるmoccoオーナーの梶原さんからのお誘い。
行き先は、佐用駅前にオープンした”泊まれるコワーキングスペース”『コバコwork&camp』。
神戸新聞の記事やSNSを通して知り、わたしも気になっていました。
↓さらに詳しい経緯はこちらから。クラウドファンディングで250万円以上もの資金集めに成功されています!
オーナーは、公認会計士(兄)と建築デザイナー(弟)の佐用町出身・谷口兄弟。
実はお兄さんとは面識がありました。
大学の先輩で、姫路のOB会で一度だけお会いしていたのです。
当時、わたしは広告代理店の名刺。
谷口さんは、大手監査法人の名刺。
「まさか5年経って、お互いこんなことをしているなんて本当に不思議ですね」
久しぶりの再会に、なんだかそわそわする二人でした。
伺った日は、まさに「人」の数珠つなぎ。
雑誌ライター、デザイナー、ゲストハウスオーナー、カスタム薪ストーブ等の開発を行う若社長、ファブラボ運営者、地域おこし協力隊
個性豊かな地域の若手が集結していました。
個人的に特に衝撃を受けたのは、以前から勝手に親近感を抱いていた「長谷(ながたに)地区」の話。
若手がプレゼンをしたこともきっかけとなり、斬新なビジネスが次々と進行しているようです。
つい「はせ」と読んでしまいます。
お互いの地域の話、気になっているニュース、あたためている構想。
話に花が咲き、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
名残惜しくもコバコを後にして、向かったのは佐用でゲストハウスを営む羽山夫婦のお宅。
利用者の多くは「日本に来るのが2回目以上の外国人」。
動機は「東京や大阪、京都の観光スポットは一度見たから、もっと知らない場所でゆっくりしたい」。
なるほどと納得しました。
東西に出雲と大和を結ぶ出雲街道、南北に吉備と因幡・但馬を結ぶ因幡街道が交差する佐用は古くから交通の要。
宿場町として栄えてきた歴史があります。
わたしの父方の祖先も佐用で宿を営んでいたと聞いています。
現在は佐用I.C付近を中心として、東西に国道179号と中国自動車道、南北に国道373号と鳥取自動車道(一部開通)。
さらに電車網も交差しています。(東西にJR姫新線、南北に智頭急行智頭線)
人が行き交う場所に宿あり。
実際、羽山夫婦のゲストハウスは岡山や鳥取方面へ行く途中の宿として利用する人も多いそうで「現代版・宿場町」の可能性を感じました。
面白い話をたっぷり聞かせてもらったうえに、奥様お手製の夕飯までご馳走になってしまった旅人2名。
車で行っていなければ確実に一杯やってしまいそうな居心地のよさでした。
※検索したら、民泊サイトでスーパーホスト認定されていました。1泊3,000円/1名〜
古民家の個室 古民家ゲストハウス 佐用郡佐用町|Airbnb
「また面白いことにつながる気がするね」
今回の出会いや会話を振り返りながらハンドルを握る梶原さんの横顔は、いつになく嬉しそうでした。
先輩の愛車に乗ってみたくて運転をお願いしてしまいました。梶原さん、長時間ありがとうございました!
今日の一句
青蔦や商店街の新事務所
あおつたや しょうてんがいのしんじむしょ
季語:青蔦(夏)
道中目にした、電柱をこんもり覆うツタ。
根を張りながら空を目指す生命力は、新たなオフィスが宿すエネルギーに通じるものがありました。