穴熊の鼻先光る秋の夜


存在は感じていながらも、なかなか出会わない生き物のひとつ。

敷地内でアナグマと初遭遇しました。


宿敵、現る!

夕飯と入浴を済ませ、ひと息ついていたその時。

山側の蔵の脇から

「みゅぎゃァ!みゅぎゃァ~!!」

と、さかりのついた猫のような声が聞こえてきました。

 

「猫?」

顔を見合わせる妻とわたしでしたが、鳴き声がおさまる気配はありません。

おそるおそる近づいて懐中電灯で照らし出してみると、うごめく生き物の姿!

タヌキのようなきゅっと反り返る鼻とずんぐりした体つき・・・

「アナグマ」でした。

”アナグマは主にミミズや昆虫類などを食べるが、カエルやトカゲ、ヘビなどのほか、モグラやウサギなどの小動物、鳥など、何でも食べる。
また、雑食性で、果実などの植物食も食べ、果物が豊富にある時期はその割合も多くなり、時にトウモロコシやライ麦畑などを荒らすこともある。”

(Private Zoo Garden「アナグマさんのプロフィール」)


実は、畑の枝豆が何者かに荒らされたことがあり、

「手口からしてサルじゃない、きっとアナグマや!」

と密かにマークしていました。

「ついに見つけたぞ!豆の仇~!」

と退治してしまいたいところですが、突然のことで動揺してしまい有効な手立てが思いつきません。

こちらの姿を見ても、一切ひるむ気配は無し。

心の中で振り上げた拳を静かに降ろし、行動を見守りました。。(遠目で)


アナグマは基本的に夜行性だといいます。

見ていると、建物と地面の間の小さな穴に何度も鼻先を突っ込む動作をしたり細い溝の中を行ったり来たりと、妙に落ち着きがありません。

しばらくすると、目的を終えたのか慣れた足取りで敷地内を横断。

また別の溝へと消えていきました。

もしかしたら、そう遠くない地中に棲み処を構えているのかもしれません。。。


「次回出会ったときには・・・!」

と想像してみますが、どうにも一矢報いることができる気がしないわたしです。

腕に覚えのある方(?)、よろしくお願いします。


今日の一句

穴熊の 鼻先光る 秋の夜

あなぐまの はなさきひかる あきのよる

季語:秋の夜(秋)

夜の闇でうごめくアナグマの姿。

振り返ったその時、特徴的な鼻先がつるんと光りました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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