地震や水害、土砂災害―
もしものときこそ、地域の結束力が試されます。
神河町は、自主防災フロンティア?
「もし都合ついたら出てくれんか」
手渡された案内書面には、「地区別防災訓練打ち合わせ」の文字がありました。
神河町では、自主防災組織主導により小学校区ごとに毎年防災訓練を行っています。
今年は長谷小学校区(第8支部)にて11月6日に実施。
それに向けて、集落ごとに役割分担や段取りを話し合う必要があるのです。
自主防災リーダーはじめ区の役員が中心ですが、消防団員との連絡窓口も欲しいということでわたしにも声が掛かったのでした。
(結果的に、はじめて役員会議に同席することになりました)
ちょっと脱線するようですが。
今回の記事を書くために消防団との違いなどを調べていたら
Wikipediaの「自主防災組織」のページにたどり着きました。
そこになんと・・・
ピンポイントで「神河町」が登場!
”消防法規にもある通り、市町村においても自主防災組織結成を奨励しているのが常である。(兵庫県神河町では、消防団員を除く町民全員を会員としている。)
「消防王国」の神河。
「もしや消防団のOBによる編集・・・?」
と心の中で思ってしまいましたがその真相はさておき、自治体を挙げて自主防災の仕組みづくりに力を入れているのは間違いなさそうです。
訓練当日わたしは、村の班体制ではなく消防団員としての動きになります。
ちなみに下記のような予定です。
8:30 警報サイレンの鳴動
↓
公民館への誘導補助(8:50頃 避難完了)
↓
9:00頃~ AED使用および心肺蘇生法 指導サポート
↓
12:00前後~ 各戸消火器点検
地域のひとは地域で守る。
「秋深き隣は何をする人ぞ」
という芭蕉の有名な句がありますが(「秋深し」ではないのがポイント)
大川原集落においては、むしろ熟知していて当然という雰囲気があります。
会議の際に印象深かったのは、訓練の準備にとどまらず
「実際に非常事態が起こったときに、助けが必要な人はだれか」
という非常に具体的な議論が交わされていたことです。
田舎特有の”距離の近さ”は、わたしのように都市部から移り住む人は最初戸惑うかもしれません。
(今では、わたしも軽トラのナンバープレートを覚えてしまうようになりましたが)
しかし、距離が近いからこそ変化に気づきやすく、「何かあったとき」に真価が発揮されるのだと思います。
年齢も若く山口家は今のところ生活に支障はありませんが、いつどうなるか分かりません。
そう思うと、地域のコミュニティが機能していることはとても心強く感じられます。
小規模集落のいろんな側面に気づかされる日々です。
今日の一句
村人の 指折り数ふ 暮の秋
むらびとの ゆびおりかぞふ くれのあき
季語:暮の秋(秋)
「あそこの家も大変やろのう・・・」
ひんやりとした晩秋の空気が満ちる公民館で、サポートが必要と思われる方の名が一人ずつ数え上げられていきました。