初雪のおとずれを聴く床の中


初雪!

2日の早朝、長谷では今年はじめての雪が降りました。6日には積雪。

12月生まれながら夏が大好きで冬の寒さが苦手な私は、「いよいよ来たか・・・」と、にわか劇画調に。

実家の姫路では、記事を書いている7日時点でもさすがにまだ雪の気配は無いとのことで、同じ兵庫県の中でも山間部はだいぶ気温が違うのだなぁと実感します。

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雪を目で楽しむ

実家に寄った際、父親にこの話をしたら、「炬燵に入って、雪景色を見て酒を呑めたら贅沢やなぁ」と遠い目をしていました。

その土地で実際に暮らす人間としては、防寒や路面の心配など、つい現実的な不安が頭をよぎってしまいますが、雪は本来、日本人の目を楽しませてきた風物詩。せっかくなら、寒さや厳しさよりも美しさを感じ取りたいものです。

 

それにしても、日本人は酒を飲む口実作りが大好きです。

忘年会や新年会はいざ知らず、自然の景物まで口実にして、月見酒、花見酒、そして雪見酒!(ついでに、美女と飲む酒は格別だなどとも言いますね。)

時代は変われど、酒呑みにとって「飲むシチュエーション」は外せないポイントなのでしょう。


 今日の一句

初雪の おとずれを聴く 床の中

はつゆきの おとずれをきく とこのなか

季語:初雪(冬)

いつものように、ジリリとアラームで目が覚める朝。

だぶつく瞼を必死に持ち上げながら、伸びあがろうとすると・・・

「あれ?」

何かが違う。

妻から、「貴士さん、雪やで!」と言われるのが先か後か、「あ、これはきっと、降っているな」と思いました。

掛け布団からはみ出た顔と指先がきゅっと引き締まるような、たしかな空気の緊張が、そう感じさせたのです。

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ちなみに初案は、「初雪のおとずれを聴く朝寝かな」。句会で提出したところ、「朝寝」が春の季語だということが発覚・・・

またやってしまいましたが、色んな人の目で指摘や添削を頂けるのが句会に所属するメリットだと思います。

先生からは「聴こえる訳のない初雪の音が聴こえるなんていうのが、まさに”俳人”なんだよねぇ」とのお言葉。少しずつ、感覚が浮世離れしてきているのかもしれません。

日々表情を変える雪景色と向き合いながら、長い冬を乗り越えていこうと思います。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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