長谷地区の交流拠点ともなっている村営ふれあいマーケット長谷店。
毎月恒例のオープンカフェイベントが行われました。
集落当番制の『ふれあい喫茶』
JR播但線「長谷」駅近く。
経営悪化を理由にJAがガソリンスタンド運営から撤退した際に、「地域住民の手で、生活のインフラとなる店を運営しよう」と立ち上げられたのが『村営ふれあいマーケット』です。
お体の不自由な方や高齢者むけに宅配サービスを行うなど地域密着型の運営が行われています。
毎月の恒例イベントとして、集落持ち回りで行われているのが『ふれあい喫茶』。
今月は大川原集落が当番でした。
マーケット隣接の『ふれあい会館』におけるモーニングメニュー提供と、屋台での自然薯とろろ飯&おでん販売が仕事です。
モーニングは、パン+ポテトサラダ+ゼリー+フルーツ+ゆで卵+コーヒーが150円という飲食店泣かせの破格!
神河町名物の自然薯をだしで溶いたとろろ飯は1杯300円です。
大人気!自然薯とろろ
大川原集落の名物は、なんといっても自然薯とろろ。
(契約出荷農家でもある区長が12月にサンテレビに出演されました)
商品づくりは、村の男性陣で協力して行います。
すりおろした自然薯をすり鉢に入れ、ダシの割り汁を注ぎながら山椒の木の棒で丹念にかきまぜて粘りを出していきます。
わたしは初参加。
見よう見まねでやってみましたが、思うようにすりこぎ棒を扱えず、ものの数分で右腕がパンパンになってしまいました。
しかし、何でもコツがあるもので、
「左手は上に載せとくだけでもええんや」
「右手と左手、逆にしてみんかい」
「棒を立てるより寝かしたらえぇんや」
と各人各様のアドバイスを頂き、自分なりに効率の良いフォームを見つけることができました。
雨天決行。結果やいかに・・・?
イベントは10時に開始。
朝からあいにくの雨だったため、「今日は厳しいかもしれんな・・・」という空気が漂っていました。
ところが蓋をあけてみれば店内も屋外も人だかり!
大川原集落過去最高の集客と売上を記録しました。
自然薯コーナーは、タッパー持参のお客さんが半数以上。
「わたしは2人前」
「これに入るだけ入れて」
「持って帰るから、ごはんはえぇわ」など、みなさん手慣れた様子でした。
なんでも、聞くところによると「大川原は出しものがえぇ」と期待されているのだとか。
「雨降ったら外しごとできひんで暇なんやろ」と誰かが言っていましたが、これもあながち外れていない気がします。
解散してからは、集会所に移動して慰労会。
女性陣の手によるおでんをはじめ数種類のおつまみとビール&熱燗片手に、中山間地域ならではの狩猟エピソードや年齢の話などで盛り上がりました。
「村の付き合い、大変やろ」とよく言われますが、とんでもない。楽しいですよ。
今日の一句
軽トラの 連なる路地の 春しぐれ
けいトラの つらなるろじの はるしぐれ
季語:春時雨(春)
撤収作業を終えてから、いっせいに公民館に移動。
小雨が降る中、1人1台の軽トラが田舎道に列をなしました。