4月の土日は、村の仕事が続きます。
大川原集落の溝掃除は、一年のハイライトのひとつです。
村いちばんの大仕事!?
毎年、この季節に行われる部落の溝掃除。
「一年でいちばん大変やさかいの」
と聞いていましたが、何かと仕事が重なってしまいこれまで一度も参加できませんでした。
かなりハードな作業と聞いているだけにどこか気まずい思いもあり
「今年こそは!」
と必要な道具もリサーチして当日に臨みました。
溝掃除は、大川原集落の部落行事(全体行事)。
例年は一斉作業ですが、今回は2つの隣保それぞれが別で集合して同時にスタートし、早く終わった方がサポートに回る形となりました。
必要となる道具は、主にジョウレン、草刈り機、手刈り鎌、箕(み)など。
水路沿いの雑草を刈り払い機または鎌で刈りしながら、底に溜まった泥や草を引き揚げていきます。
引き揚げたものは、軽トラの背中に乗せて山奥の空き地へ運搬します。
今年は砥峰側の1隣保が10数年ぶりに清掃する箇所があり、あちこちに深くはびこったコケや雑草に大苦戦。
何も無かったはずの溝底に、5㎝ほどの土が堆積していたことからそのレベルはご推察ください。
2隣保の軽トラ数台が応援に駆けつけてくださった場面は、まるで戦隊モノの登場シーンでした。
8時から始まった作業が終わったのはお昼前。
「一年でいちばん大変」というのも納得の重労働でした。
(わたしが最若手なので一番元気なはずですが、地元の先輩方のエネルギーには敵いません)
美しいふるさとを自分たちで守る
田舎で暮らす上で大切なこと。
そのひとつは、地域を守る一員だという自覚を持つことかもしれません。
もちろん都市部でも溝掃除をはじめ自治会や祭りの役員など地域づきあいなど、大変なことはたくさんあると思います。
ただ、特に限界集落と呼ばれるような中山間地域においては
「誰がこの風景を守っていくのか」
という問題は地域の存続にも関わること。
日々の暮らしにダイレクトな影響があります。
今後もし人が加速度的に少なくなっていったら、その時はどうするか。
シミュレーションしていくと気持ちが塞がってきますが、明るい兆しもあります。
それは今回、田舎暮らし体験型ロッジ『カクレ畑』の皆さんが加わってくださったこと。
きっかけは、米づくりです。
カクレ畑のリーダーの呼びかけのもと2隣保の田んぼを共同使用しているため、周辺の側溝掃除に参加することを自主的に申し出てくださったのです!
地元を熟知する先輩方と移住者が、苦楽をともにし、力を合わせて村の美化に取り組む。
なんだか素敵だと思いませんか?
今日の一句
群れ居れば 頼もしげなる 酸葉かな
むれおれば たのもしげなる すいばかな
季語:酸葉(春)
溝清掃を終えると、時間とともに水の濁りが消えていきます。
手つかずの対岸では、自然の生命力を象徴するかのように、芯の太いスイバが立ち並んでいました。
なんだか素敵!
重労働、おつかれ様でした(^_^)
高橋陽子様
ありがとうございます!たいへんな作業ではありますが
こうした仕事を通じて一体感が生まれていく面もあるなぁと感じます。
不具合でブログが読みにくくなってしまい申し訳ありませんが、もうしばしご容赦くださいm(__)m
(写真もたまっているのですが、アップできず残念に思っています)