気密性にすぐれた建物の暑さに堪えかねて。
kajiyanoにエアコンを設置しました。
まさに文明の力!エアコン導入
「イノベーション」の定義のひとつは、「不可逆性」だと言われています。
つまり「それが無い生活をもう考えられない」と生活者が感じるような技術や発明。
電気はその筆頭といえるでしょう。
今ブログを書いている環境も、あちこちで電気を使用しています。
事務所の照明群をオンにする。
MacBookを開く。
音楽再生用のPC・ミキサー・スピーカーでBGMを流す。
厨房では、24時間365日、低く唸りながら働き続ける冷蔵庫・・・
山口夫婦は厳格なエコロジー信奉者ではありませんが、なるべく無駄な消費をせずコンパクトで自然に寄り添った暮らしを目指してはいます。
それでも生活全般を見渡せばテクノロジーの恩恵があってこそ成り立っているのが現実です。
前置きが長くなりました。
築150年の母屋では、夏にエアコンを使うのは年に数回。
「夏場涼しいのがウリなんだから、エアコンは無くてもきっと大丈夫!」
そんな感覚で、kajiyanoへのエアコン設置を見送った経緯があります。
迎えた、大雪の冬。
断熱材とペアガラスが効果を発揮し、外気温マイナス1桁でも灯油ストーブ1台でkajiyanoの暖房は完璧!
コタツ机で指先が震えた冬場を思い返すと、涙が出るほどありがたいことでした。
しかし同時に、不安もよぎりました。
「この気密性、夏場の室温はどうなるのか・・・」
予感は的中。
よりにもよって今年は、近年まれにみる猛暑。
母屋にいればそれなりに涼しいのですが、kajiyanoの蒸し暑さの中はまさに”スーパー猛暑”。
「買うか・・・」
二人の意見が一致しました。
できれば顔が見えるルートで購入・設置したいところ。
パッと顔が浮かんだのが、某大手電機メーカーに勤めている消防団の先輩。
相談したところ早々に大手家電店とつないでくださり、人感センサー付きの商品を好条件で購入することができました。
(消防団のネットワークは心強いです)
というわけで、本日無事に設置が完了。
2〜3時間ほど使用していますが、
「もう、これ無しの生活には戻れない」
と、すでに感じています。
これでようやく、堂々と案内できるようになりました。
砥峰高原のふもとで気分転換しながら、ひと仕事していきませんか?
↓ちなみに、こんな方法もあるようです。ご参考まで。
これは賢い!電気を使わないペットボトル製のクーラーがバングラデシュで人気
今日の一句
白壁を這う 夏服の電気技師
しらかべを はうなつふくの でんきぎし
季語:夏服(夏)
一面漆喰の壁を這うようにして、採寸しながらテキパキと設置していく職人さん。
道具袋を提げたポロシャツには、うっすらと汗がにじんでいました。