好天のうちに、稲刈りを終えることができました。
それはよかったのですが・・・
喜びと悲しみが、いっぺんに。
失意のどん底。
さすがにそれは大げさですが、なかなかに落ち込んでいます。
本来であれば、「新米収穫!」のめでたいお知らせの回。
さっそく新米を炊いてみた(もらった)ところ、香りからして、あの「新米」です。
ホッとしていますが、諸手を挙げて喜べないのは、あまりにも収穫量が少なかったから。
暮らしの隅々に西洋の単位が定着している現在でも、米のとれ高の単位は、「俵(ひょう)」。
1俵は60kg。
作付面積1反(10a)あたりのとれ高(俵)×作付面積=総収量となります。
ブログでもさんざん忙しいと言っておいて矛盾するようですが、実は今年、田んぼが一枚増えて3枚に。
作付け面積は2.5反(25a)になりました。
面積が増えても、時間と体力は増えません。
年間で予算を組み、草刈りなどはアルバイト依頼してみましたが、なかなか思い描くとおりの状態にまでは持っていくことができず・・・
まさに「兼業農家」の気持ちで、やり方を模索した年でもありました。
昨年のとれ高は、「5.2俵」。
地域における主食米(コシヒカリ)の平均収量は7俵くらいなのでそれには見劣りしますが、正直、有機農法でこれだけ取れれば御の字という感覚がありました。
そして、今年。
ちょっと文字に残すのがはばかられるのですが、
・・・「2俵」です。
さすがに正味の収穫量ではありません。
・イネの背が低い。
↓
・雑草の背が高い。
↓
・草を詰めないよう、コンバインで高めにか刈らざるを得ない。
↓
丈が短いイネが、籾を貯める胴まで運ばれずコンバインの背中から落ちる。
結果的に、稲を刈りながらポロポロと籾をこぼしていくという非常にもったいない稲刈り作業となったのでした。
籾すりをお願いしているファームに話したら、草丈が高い時点でどうしようもないとの事でした。要改善!
「思いどおりにならないことこそ、愛しい」
最近読んでいる本の一節です。
来年の巻き返し、必ず!
今日の一句
散り交ひし藁まばらなる刈田かな
ちりかひし わらまばらなる かりたかな
季語:籾(秋)
逆境が絆を強める?
例年以上に、田んぼのことが気にかかる秋です。