異文化、異端、異分子。
「異なるもの」の役割を思います。
風を通す。
長谷で9度目の春を迎えようとしています。
右も左も分からず出席した、最初の春の集落総会。
未知の世界に圧倒されたぼくは、当時まだ20代。
時が経ち、気づけば地域での肩書きも増えてきました。
- 営農組合の会計(役員)兼オペレーター(2017年〜)
- 区の会計監査役員。(2021年3月〜)
- 消防団長谷部の副分団長。(2022年4月〜1年のみ)
夜な夜な仕事や遊びに追われていた東京時代の自分に水晶玉から今の生活を見せたら、きっと驚くに違いありません。
いずれのコミュニティにあっても、一員としてカウントしてもらえるのは嬉しいことです。
受け継ぐものを受け継ぎ、やるべきことをやる。
まずはそれが第一。
その上で、組織のことがある程度分かり先を考える場面になると、自分が異分子であると感じる(気付かされる)部分が出てきます。
「なぜですか?」
「その目的だったら、こうしたほうがいいですよね」
ぼくはけっこう素直に言ってしまう。
「空気を読まない」と言われたり、「考えすぎ」と言われたりすることもあります。
でも、腑に落ちないままだとどうにも気持ちが悪いのです。
本業の話に移り、、
「プロジェクト・マネジメント」。
結果的に行き着いた、今の仕事です。
その人、組織が抱える課題に対して、「今できること」は何か。
リーダーだけでなく現場の社員さんたちと話しながら進めていくと、思わぬ気づきやアクションにつながることもしばしば。
基本的には以下のような流れになります。
- 歴史や現状、今後の展望などをひととおりお聞きして、「あれ?」と線がつながらない部分は、質問のボールを投げる。
- なるべく短く、でも本質にふれるように。
- 自分以外の人同士でのコミュニケーションや議論が始まったら、あとはなりゆきを見守る。
- 落ち着いたあたりで、話を整理する。
- 次のアクションを確認する。
結局のところ、クライアントに何を提供しているのか。
もしかしたら「組織に風を通す」ことなのかもしれないと最近思うようになってきました。
そして、考えてみたらどこに行っても結局同じことをやっている気がします。
ということは、この「風を通す」役割こそが「きらいじゃない」、あるいは「好きなこと」なのかもしれない・・・?
美容師さんなど「好きなことを仕事にできている」と笑顔で言える人を羨ましく思ってきたのですが、「自分もそうなのかもしれない!」という静かな発見。
成長した息子が「お父さんはどんな仕事をしてるの?」と質問されたときに、どう答えるのか。
斜め45度から飛んできそうな答えを、今からちょっと楽しみにしています。
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山渡る影となりたる春の鳶