「俳句と書道と茶道」。
しばしば3点セットで語られますが、残念がら自分は恐ろしく字が下手でお茶の素養はありません。
そんな私ですが、お招きをいただき、妻が通う茶道教室の「初釜」に参加してきました。
「年が明けた喜び」を再認識
「初釜」は、年が明けて最初に行われるお茶会。
ちなみに先生の流派は表千家です。
三つ指をついてご挨拶したのち、待合室でお茶菓子の趣向を拝見させて頂きました。
床の間には、神河町にお住いの画家・寒海さんによる蓬莱山の掛け軸が飾られていました。
鶴や亀はもちろん、ひとつひとつのモチーフに縁起が込められているそうです。
干支の「羊」をかたどったお茶菓子を堪能したのちに先生のお点前を有難く頂戴。改めて「新しい年が始まるのだなぁ」と何だか嬉しい気持ちがこみ上げてきました。
「初釜」のあとは・・・
お点前がひと段落してからは、隣の座敷に移動して料理のお振る舞い。
主客の「そろそろ、頂きましょうか」の声がけで箸をとりはじめること。
ほぼ同時に食べ終わるように食べるペースを調整すること。
知らないことばかりで、すっかり恥をかいてしまいました。
せっかくならもっと予習してから臨めば良かったと反省しています。
ちなみにこの日は、市川町の小学校の先生と、その紹介で参加したいう海外からALT(アシスタントランゲージティーチャー)で来られている先生2名と同席。
昨年まで神河町にて赴任されていたBさんは剣道の有段者でしたし、ALTの先生方はやはり「日本の文化」に強い関心を持って来日されているのだと感じます。(当然といえば当然ですが)
今日の一句
並ぶ背の 林のごとし 釜始
ならぶせの はやしのごとし かまはじめ
季語:釜始(新年)
炭の焼ける匂いを鼻孔に感じながら、お茶席で先生を待つ刹那。
一同、立ち並ぶ林のように背筋をぴんと張って、澄みきった”気”を体いっぱいに吸い込んでいるかのようでした。