思うようにいかず、課題だらけの今年の米づくり。
それでも親の心配をよそに(?)出穂の兆しがあらわれました。
心配の絶えない米づくり
たいへんに暑い日が続いていますが、長谷のお米はみなすくすくと育っています。
ベテランの皆さんの田んぼをのぞくと、ビシッと雑草が抑えられ青々と太い株が立ち並び順調そのもの。
かたや、除草剤や農薬をいっさい使っていないわたしたちの田んぼは、雑草だらけです。
水を抜いて田んぼを乾かす「中干し」前に、ラストチャンスとばかり手作業で草取りに入りましたが焼け石に水。
背の高いヒエやアワは抑えられましたが、コナギやホタルイなど地面を覆うように繁殖する雑草のパラダイスになっています。
肝心のイネも、色が淡く、どこか頼りない印象が否めませんでした。
しずかなる生育
ついついわが子の欠点に目が行ってしまいますが、悪いことばかりではありません。
一部のイネはじわりじわりと背丈が伸び、ほどよく青みが深まってきました。
そして・・・
ついに穂が出現!
4〜5割の穂が出穂する時期を「出穂(しゅっすい)期」といいますが、地域の先輩がたの見込みでは今年は「8月5日」。
例年穂が出始めてから4~5日で穂が半分ほど出揃うようなので、いちおう米づくりの暦どおりには進行しているといえそうです。
とはいえ、周囲の田んぼと見比べるとおとなしい我が田のイネたち。
果たしてどれほどの「お米」が収穫できるのか——
ここまで来たら、大きな気持ちで成長を見守りたいと思います。
今日の一句
夕焼の 路の続きを 辿りけり
ゆうやけの みちのつづきを たどりけり
季語:夕焼(夏)
美しい夕焼けに照らされる、県道沿いの田んぼ。
延々と続くかのような道路の先を目で追いました。