癒しにもなり、刺激にもなり、ときにはコミュニケーションのきっかけにも。
kajiyanoを構成するものの一つに「音楽」があります。
kajiyanoの音楽環境を整えるの巻
12月のはじめにオープンしてから、3ヶ月あまり。
kajiyanoで過ごすはじめての春を迎えています。
メニューの内容やレイアウトなどまだまだ模索中ですが、当初から課題となっているのが音響設備。
店舗向けの天井据付スピーカーも検討しましたが、古い建物を改装した変則的な作りになっているためどこかに固定するのはちょっと勇気が要ります。
しかしスペースが限られている中、机の上にスピーカーやアンプを置くのはなかなかの圧迫感。
「まぁ、おいおい決めて行ったら良いんじゃない?」
という便利な言葉で、これまで問題を先送りしてきました。
そんなkajiyanoの音響環境を見直すきっかけとなったのが、ハセラボメンバーである地元の若い(20代)女の子との何気ない会話。
「山口さんご夫婦、音楽活動をされてるんですか!?私、音楽好きなんです!kajiyanoさんで、オススメの音楽を紹介し合いません?」
「あ、それ面白そうやね!やってみよう!」
kajiyanoの使い方が広がるきっかけにもなるかなと思い、試しにミニイベントを実施してみることにしました。
問題は、どうやって音を再生するか。
PC出力では音質的にちょっと厳しいものがあります。
CDプレーヤーで再生するのは今ひとつ雰囲気が出ません。
どうしようかと考えていたとき、お世話になっている姫路の店主から「ライブイベント用にスピーカーを貸して欲しい」と連絡がありました。
スピーカーとは、山口夫婦が所有するヤマハのポータブルPAシステム(STAGEPAS 400i)。
ミキシングチャンネルを8つ備えるほかUSB入力にも対応しており小規模なライブであればそこそこ使用できるレベルのものです。
なぜこんなものを所有しているかというと、2014年に母屋で結婚パーティーを開催した際、参加者の要望もありスクリーン&プロジェクターと合わせて購入したためです。
日夜ライブツアーで全国を回るような生活ではなく(冗談です)わたしたちが日常的に使うことはまずありません。
今回のように、ライブのサブスピーカーやモニターが必要な時にお貸しする程度で普段は倉庫にしまい込んでいました。
「待てよ。もしかして、これを今度のkajiyanoイベントで使えば良いのでは・・・?」
まさに灯台もと暗し。
ライブ用のサウンドシステムをkajiyanoで活用するという着想を得たのでした。
迎えた当日。
「kajiyanoミュージックトーク」と冠して
閉店後に間接照明のみをオンにして初の「BARモード」に。
ヤマハのスピーカーから鳴る音はまさにライブクオリティ。
いろんな曲を聴き直したくなるような音質でした。
「kajiyanoでこんな音楽体験ができるなんて・・・」
感慨に耽るオーナー夫婦と、可愛らしい見た目にそぐわず異様にマニアックな音楽知識を持つ地元の若い女の子。
お互いのルーツや最新の情報を交えて語り合っていると、あっという間に3時間!
時計を見て、大慌てで解散しました(笑)
次回また、何らかの形で開催する予定です。
スピーカーはその後常設。
三脚付きですが角に置けば圧迫感はなく、意外と場に馴染んでくれています。
良い意味で完成型が見えないkajiyano。
日々育っていく、わたしたちの愛しい箱です。
今日の一句
枝々に 弾む野鳥や 花椿
えだえだに はずむやちょうや はなつばき
季語:椿(春)
kajiyanoの大きな窓から見える藪椿が、今年も真っ赤な花を咲かせています。
「音楽」を感じる句を作りたいと思いトライしてみましたが、いかがでしょうか?