1泊2日の東京出張。
縁ある人々との再会を味わいつつ、東京におけるワークスタイル事情について見聞きしてきました。
めまぐるしく変わる”働き方”
前職の広告会社を退職して4年半になります。
いわゆるないものねだりで、
「会社員時代は恵まれていた」
と思うこともありますし
「安定はしていないけど、自営業は自営業ならではの醍醐味がある」
とも思います。
09年入社の同期は、今年で9年目。
最近仕事でまた関わることが出てきたこともあり
「会社に残っていたらもう中堅社員か・・・」
とちょっと遠い目で思い返すことも増えました。
そんな中、3年間同じ営業チームで過ごした同期から連絡がありました。
「実は今月で会社辞めるんだ」
「入社当時の部のメンバーでの送別会を企画してもらってるから、山口もよかったら来てよ」
新卒入社からお世話になったチューターや先輩方が顔をそろえる機会。
退職後の紆余曲折の中で挨拶のタイミングを逸していることが気になってもいました。
また、8月に神河町ツアーを企画している『未来こどもがっこう』の事務局メンバーからは、柏の葉で打ち合わせしたいという声も。
「それなら・・・」
1泊2日で東京へ赴くことに決めました。
(本当はもう少しゆっくり滞在したかったのですが、福崎町での先約があったため弾丸スケジュールとなりました・・・ちょっと残念)
ほどなく、その噂が当時のクライアントの耳に入りました。
「なんだよ、連絡してこいよ〜」
新卒のわたしに何かと目をかけてくださった方で、今もfacebook上でのやりとりが続いています。
kajiyanoオープンの際には興奮気味にレスポンスしてくださり、「一度行きたい」とも。
わたしはわたしで、今年4月にリリース発表のあった三井不動産のサテライトオフィス『WORKSTYLYNG』のことが気になっていました。
「もし可能でしたら、、ご案内いただけませんか?」
ダメもとで相談したところ、特別に調整いただけることに。
「君なら最優先だよ」
リップサービス(?)も健在でした。
立ち上げの経緯も伺いながら、2時間ほどデモ使用。
予想はしていましたが、さすがは三井が手がけるコワーキング。
個人QRコードでの入退室管理、受付嬢やコミュニケーターの専属配置など、ユーザー(企業)目線の徹底したサービスやホスピタリティに圧倒されました。
背景にあるのは、働き方の変化。
”日本の働き方が変わります。
一人ひとりが自分の働き方を、自分で創る時代へ
企業が社員の働き方を決めつけるのではなく、
社員が勝手気ままに動くのでもなく、
企業と社員が、ともに、ベストな働き方を追求する。
そして生まれる一人ひとりのアイディアや個性が、
企業を未来に進める力になっていく。”(WORKSTYLING 公式サイトより引用)
ITインフラの普及を背景として、フリーランスに限らず大手企業に勤めるオフィスワーカーも柔軟な働き方を追求していく時代に突入しつつあるのかもしれません。
4月のリリース発表以降、大手企業を中心に着実に利用が増えてきているようです。
一方で、コワーキング業界で昨今話題になっているのが『WeWork』の日本上陸。
外資系のガリバー的存在が日本にやってくるとあって、確実に変化が起こってくるとみられています。
↓WeWorkについては下記をご参照ください。日本初のコワーキング「カフーツ」オーナーの伊藤さんの記事です。
話題のコワーキングスペース”WeWork”の何がそんなにスゴイのか?
三井としても当然意識はしており、都会のオフィス事業をめぐる熾烈な戦いが待っているとみているようです。(それ以上は企業秘密)
ボリュームの問題で書ききれませんでしたが、他にも郊外型コワーキングやプログラマー育成アカデミーなどを訪問し、さまざまなヒントを得た今回の東京滞在。
ひるがえって、兵庫の中山間地域の、いわゆる限界集落に位置するkajiyanoは何を目指していくのか。
近日公開予定のkajiyano公式サイトに、想い描くものを盛り込めたらと思っています。
今日の一句
片蔭の 腕に収むる 背広かな
かたかげの うでにおさむる せびろかな
季語:片蔭(夏)
アスファルトの地面とビル群に反射する、都会の陽射し。
背広を肩に掛けた男たちが、ビルの蔭でひと休みしていました。