砥峰高原の観光客が急増中。
車もバイクもたくさん通る中で、ときには・・・。
秋の事件簿 ハーレー故障篇
ホテルリラクシア今年8月オープンした巨大ジャングルジム「Tic!tac!クライム MINEYAMA」とセットで、砥峰高原が各種メディアに登場。
その反響で、砥峰に向かう車が激増しています。
特に週末は、地元民がなかなか道を渡れないタイミングも・・・。
そんなある日のこと。
夕方の肌寒い空気が漂い始めた時間帯に、kajiyano正面で大きなバイクが3台停まりました。
入ってくる気配はなし。
「お仲間と待ち合わせでもしてるんかな?」
なんどもエンジンを掛けたり車体を覗きこんだりと、どうやら何かトラブルが起こっているようす。
「どうされましたか?」
「いや、バイクが1台動かんようになってもてね・・・」
故障したのは、最近のモデルとおぼしきハーレー。
地元の車屋さんに見てもらった結果、コンピューターのトラブルの可能性が高いため現地での処置は見送り。
オーナーの地元からの運搬車を待つことになりました。
肌寒い時間帯。陽も落ち始めていました。
「寒いですし、よかったら中でお待ちになります?」
「あ、じゃあそうさせてもらおうかな・・・」
ふだんあまり接する機会のない、本格的なライダーさんたちと過ごすひとときとなりました。
聞けば、神戸など県内各地にお住いのバイク乗り仲間。
お仕事や住まいはそれぞれ。
しかし、ひとつの共通点を感じました。
それは
「気持ちにゆとりがある」こと。
乗用車が買えるような額のバイクに手を入れて乗り回すのだから、当然といえば当然ですが・・・
おいしいフグの店、ふるさと納税の活用方法、いろいろと教えていただきたいへん勉強になりました。
そうこうしているうちに運搬車が到着。
300kgはあると思われる車体を、「せーの」で積み込みました。
なんとか一件落着。
「ありがとうね。お世話になりました」
ブルンブルンと音を立て、大きなトラックと2台のハーレーが真っ暗な夜道を発進しました。
P.S.
kajiyanoは砥峰高原へ向かう道沿いにありますが、実は最近、前を通る車はそう多くありません。
ほとんどの車が、手前の二叉路で反対側(長谷駅から見て右手方面、祐泉寺側)に曲がっていくからです。
Google等のナビツールが、到着時間が少しでも早いとそちらのルートをアシストしているからでしょうか?
寂しいような、大川原集落の落ち着きが守られているような・・・
今日の一句
宵闇のハーレー光帯びにけり
よいやみの ハーレー ひかりおびにけり
季語:宵闇(秋)
濃い闇の中に佇む、漆黒のボディ。
うっすら光を帯びた流線形が印象的でした。