情報は、手を離れて見知らぬ世界へ。
新聞というメディアの特性を感じる今日この頃です。
新聞の力恐るべし。
kajiyanoで開催中の「カレンダー市」の情報が1月23日の神戸新聞朝刊に掲載されました。
すると、8時台から電話が殺到!
ほとんどが、シニアのお客様。
「場所はどこらへん?」
「パナソニックのこんなカレンダーは置いてる?」
「机に置ける、日めくりのが欲しいんやけど」
電話応対の妻は半分パンク状態。
最初の3人組のお客様はオープンの10時ほぼぴったりに到着。
展示のカレンダーをあれこれ嬉しそうに眺められ、JALや日本画など気に入ったものを次々と確保。
募金箱には100円玉がチャリンチャリン。
お帰りの際には「ええのんがいろいろ見つかって良かったわ〜」と満面の笑みでした。
続いて、長谷など近隣の方も。
近くて遠い、新しい出会いがありました。
姫路、たつの、加古川、朝来…etc やはり多くは遠方から。
「このあとどこかに寄られるんですか?」
「いや、このために来たから」
「え・・・・?」
二人とも思わず絶句。
その後各地から来られた方々も口を揃えて「このために来た」。
主催者さんからシニアの方のリピーターが多いとは聞いていましたが、まさかこれほどまで・・・と驚かされました。
午後に来られた方は、新聞に書いてあったお目あてのカレンダーが品切れでガッカリ。
「やっぱりえぇのんから無くなっていくねぇ・・・」
本当に悲しそうな顔をされて、返す言葉がありませんでした。
特に市街地では、ご高齢の方は販促カレンダーを手に入れる機会が少ないそう。
改めて、意義ある取り組みだと感じました。
kajiyano会場は明日1月25日(金)まで開催です。
来年も、機会をいただければプロジェクトに参加したいと思っています。
わたしたち世代は「情報発信」というと、ついついウェブを中心に考えがち。
しかし、新聞や紙媒体でしかつながることのできないコミュニティが確実に存在します。
年末年始の新聞掲載の反響も未だに大きく、俳句結社の先輩方からご連絡をいただくなど、予想外のできごとも次々と。
「地域で、広く、満遍なく情報を届ける」上での新聞というメディアの影響力を改めて感じました。
実は、今週末の神戸新聞朝刊にも名前とコメントが出る予定です。
本当に新聞づいている去年今年(こぞことし。本来は新年の季語)。
自分の殻を越えた新しい出会いに恵まれることを期待しています。
今日の一句
冬日差す地域版記事の行間に
ふゆひさす ちいきばんきじのぎょうかんに
季語:冬日差す(冬)
ポカポカと陽が差し込む窓辺で広げる新聞。
地域版は、行間を噛み締めながらゆっくりと読まれる紙面かもしれません。
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