今年は年男。
この村に来てはじめて、節分の豆を撒きました。
神社役員、そして年男と年女。
今回も更新が大幅に遅れ申し訳ありません。
わが集落の節分会は、曜日に関わらず2月3日。
今年は、私と妻が年男年女。
ということで、この冬最後の記事は節分のことを書こうと思っていたのでした。
(遅れた言い訳にはならない)
今年度から、山口家は神社役員。(当番制。任期2年)
神社役員の主な仕事は、年に4つ。
1 夏祭り
2 秋祭り
3 年迎え
4 節分
このうち、火を囲む”焚きもん”づくりが必要になるのが年末年始の年迎えと節分。
丸太の手配、組み上げ、火起こしと管理。
ちょっと力仕事にもなりますが、特に寒さが厳しい折にはまさしく人の拠りどころとなるので重要な仕事です。
役員は行事が始まる2〜3時間前くらいに集まり、神社まわりの幕を張ったり掃除をしたりしつ、火を育て始めます。
火を育てる仕事。
冬場の行事には、たびたび登場する”焚きもん”。
これが、なかなか奥が深いのです。
木や落ち葉の密度が高いと、燃えにくい。
空気の通り道を作ると、じわじわとひとりでに燃え始める。
木と木をくっつけて並べると、よく燃える。
離すと、火が弱まる。
どこで触るか。
どこで待つか。
考えながら火の変化を見ていると、ほんとうに時間を忘れてしまいます。
特に好きなのが、概ね燃え尽くしたあとの燠(おき)を広げた景。
パチパチと音を立て、やわらかく点滅するさまは、まるで夜空の星。(まさしく「地上の星」?)
本当に、贅沢な時間だなぁといつも思います。
長谷の節分の夜は更けて
今回は、近年複数名増えたこどもたちが参加しやすいようにと、下校時間に合わせて夕方から開催。
神事、豆撒き、福引き・・・
空がだんだんと暗くなってきて・・・
となれば、大人はお酒タイム。
あかあかと燃える火を囲みながら、ビールや焼酎片手のゆっくりとした時間が流れた節分の夜。
山の上から、鬼も羨ましげに眺めていたかもしれません。
今日の一句
連山を望む窓辺や節分会
れんざんを のぞむまどべや せつぶんえ
季語:節分(冬)
豆まきの開始に合わせて、神社の窓を開放。
「鬼は〜外!」の掛け声に合わせて、雄大な山々を望む窓の外へ、年男と年女が豆を撒きました。