花冷や苔の巌に水沁みて


待ち受けるは未知の世界。

ものごとの本質を、じっくり考える時間になるのかもしれません。


再び、しずかな暮らしへ。

 

新型コロナウイルスの影響を受けて、運営するコワーキングスペースkajiyanoは2月の末から現在に至るまでクローズ。

事態が終息してから再開、という考え方でいくと、当面は今の状態を続けざるを得ないかなと思っています。

(テレワークが増えたのか、新規の方のお問い合わせがときどき入ります)

 

休業を決めた以上はすぐにお知らせしなければなりませんが、どう発信するか迷いました。

当方は、広告業を柱に、プラスアルファの広がりを期待して事務所を兼ねたコワーキングとしてゆるやかに運営しています。

つまり、生活への依存度は低い。

 

今後感染拡大した場合のシミュレーション、座席の消毒など完全な対策を行うコスト、広域から人が集うリスク等々を考えたときに、無理せずなるべく早々にクローズすべきだという結論に至り、実行に移しました。

 

ところが、飲食店や美容院といった毎日お客さんが来られてこその業態では、そうはいかないことは明らか。
具体的な理由を書くと、事業を続ける仲間のプレッシャーになる。。

妻と話し合った上で、理由を明確にはせず「●/●より当面休業」とSNSで軽めに書くことに。

2016年12月にオープンして以来はじめて、「誰かが訪れてくれるかもしれない」場所を持たない生活がやってきました。

執筆時点の4/12現在は、緊急事態宣言や休業要請を受け、いよいよ様相が変わってきています。。。


コロナ蔓延による気づきと、アフターコロナの世界

 

自覚のないまま感染が拡大し、多くの人が苦しみ、死にも追いやられることの恐ろしさ。

たしか南米で、医療機関や行政の疫病対策が追いつかず、死体が地面に放置されているさまを報道を通して目にしたときには、言葉を失いました。

日本においても、感染が爆発的に増加する可能性も大いにあり、山間部においてもそれは同じだと思います。


いろんな人も言っていることですが、この先ワクチンができてウイルスを封じ込められたとしても、生活や経済は「また同じように元に戻る」ことはないと個人的には思っています。

 

リモートワーク、会議の縮小、営業時間の短縮(働き方改革)・・・

ビジネスの世界において、必要性が叫ばれながらもなかなか推進されなかった取り組みが急ピッチで進み、企業も、働く人も、その可能性(あるいはその限界も)に気づいています。

 

仕事の時間が減り、不要不急の外出が減り、家族で自宅で過ごす時間が増える。

会話が増える。

本来の家庭のあり方を考える。

家庭においては、そうした機会にもなります。

(コロナ離婚などというキーワードも出てきていますが、じっくり向き合う時間ができることで、それまで直視してこなかった問題が顕在化するのかもしれません・・・)

 

アフターコロナ。

少なくともその後当面は

生活の単位が小さくなり、

労働コストが削減され、

幸か不幸か時間が生まれるのではないかと思います。

 

その世界で需要が高まりそうなものとしては、「(受動的な)娯楽」「可能な範囲の自給、エコシステム」、あるいは「心」「癒し」?

未来への準備をしながら、まずは足元で感染拡大防止策を徹底したいと思っています。


今日の一句

花冷や苔の巌に水沁みて

はなびえや こけのいわおにみずしみて

季語:花冷(春) 

花冷えとは、桜美しく、大気冷え込む折のこと。

この国の歴史は、これからも脈々と続くはずです。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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