春暁や朱を拭いたる柘植の印

新たなスタート。

地道に、楽しく、仕事を創っていきたいと思います。


心機一転、法人化。

 

2015年1月に姫路で起業して6期目。

2020年3月4日に株式会社を設立しました。

 

社名は、「株式会社OFFICE KAJIYANO」(オフィス カジヤノ)。

メインは変わらず広告代理業ですが、妻も役員となり、飲食や加工品生産も会社の事業として展開できるようになりました。

個人事業の登記はあくまで「姫路市本町68」(日本で2番目に広い地番だそうです)。

今回は、住まいと同じ敷地で登記したので、晴れて(?)「神河の会社」「長谷の会社」になりました。


「カジヤノ」は、この家の屋号。

かつては長谷で知られた大地主の家系です。

ここで暮らしはじめてから、山口と名乗ってもポカンとされて、「かじやの」と言い直したら「あぁ、かっじゃのかいな!」という経験が何度も。

江戸末期から明治、大正、昭和へ。

いろんな人が相談に訪れていたという、往時に思いを馳ながら何かを受け継いでいけたらと思い、事務所兼コワーキングスペースの名前を「kajiyano」としたのが2016年。

 

「カジヤノさん」と呼ばれることにも慣れ、社名を考えたときに、まっさきに思い浮かんだのでは「カジヤノ」でした。

これまでやってきたことの延長線上に、さらに発展して仕事を築いていけたらと、画数もふまえて大文字アルファベットの社名としました。

 

法人化の先に待っていたのは、銀行はじめ公的機関での手続きの山。

口座開設の手続きや名義の変更で何度となく名乗るわけですが、特に電話での対応には苦戦しがち。

「ええと・・オフィス カジヤマさんですか?」

「オフィス カジヤ?」

そのたびに、

「あぁそうか、カジヤノって、超ローカルワードだったんだ」と気づかされるのでした。

 

今思えば混迷の入り口でしたが、2月下旬に政府から休校措置の発表。

得意先宛に用意していた案内状の送付はいったん見送り、改めて3月下旬に送付。

設立からひと月経った4月初旬に、これまでお世話になってきた遠方の人にも向けてFacebookで発表しました。

個人から会社への資産の移行など手続きはまだ残っているのですが、ようやく新たな足場が固まってきたような感覚があります。

 

3月はイベントのキャンセルなどが続きましたが、4月に入ってからは、今の状況をどう乗り越えるか、その先に向けてどんな準備を進めていくか、という相談をいただくようになってきました。

その時、その相手が、何も求めているか。どこまで向き合えるか。

今、試されているように感じます。

 

▼Facebookのお知らせ文です。こちらもよろしければ・・・

 

 

 


今日の一句

春暁や朱を拭いたる柘植の印

しゅんぎょうや しゅをぬぐいたる つげのいん

季語:春暁(春) 

真新しい柘植の会社印。

使い終わるたび、念入りに拭き取っています。

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