薄氷や連山囲う電気柵


村の人びとが昭和38年以来と口をそろえる、今年の大雪。

その影響がさまざまに及んでいます。


吹雪のなかの電気柵補修

 

わりあい身体は丈夫な方なのですが、久しぶりに著しく体調を崩しました。

原因と思われるのが、前日の電気柵補修作業

猿や鹿対策として毎年整備している柵が今年の大雪で倒壊してしまったため、支柱の立て直し電線の結び直しが行われたのでした。

全町一斉のクリーン作戦でも実感することですが、大川原集落は約30世帯という人口の割に面積が広いのが特徴です。

この日、メインの作業対象となったのはエルビレッジのカーブを上がったあたりの電気柵(約400m)ほか3〜4箇所

農会長から大まかな作業の流れが伝達されたのち、複数の軽トラに乗り合わせて出発。

連絡を取り合いながら、手分けして補修作業を進めていきました。


それなりの人数が参加しているものの午前中ではとても片付かず、女性陣が用意してくださった昼食(美味しいカレー!)をはさんで午後の部に突入

朝方は気温は低いものの晴れ空だったのですが、午後からは強い谷風が雪混じりになり、身を震わせながらの作業。

約2時間ほどで、ようやくひと通りの電線をつなぎ終えました。

これで、ちゃんと電気が流れていれば作業終了です。

「よっしゃ、電気流してくれ!」

管理棟へ連絡が入り、電気がオン。

しかし・・・

チェッカーを電線に当てて5kV程度出ればOKなのですが、表示された数値はまさかの「0.1」前後。

「ほんまかい?機械壊れとんちゃうんかいな」

少しずつ場所を変えてチェックするものの、どこも同じような数値。

こうなると、ショートしている箇所がないか見て回るしかありません。

厳しい寒さと戦いながら、もう一度スタート地点から再チェックし、怪しい箇所をすべて補修していきました。


朝9時からの作業。寒さは厳しくなる一方でいよいよ疲れも限界です。

「これでOKやろ!もう一回流してくれ〜」

祈るような気持ちでしたが、残念ながら数値は大きく変わらず。

「もうやめよう!こない寒いと凍えてまうわ」

「今日はビールは要らんわ。熱燗や!熱燗!」

1日の苦労とがっかりした気持ちを吹き飛ばすような掛け声に、一同どっと笑いに包まれました。

もちろんその後は公民館で打ち上げ

わたしは町内での打ち合わせを控えていたため途中で失礼しましたが、いつも以上に焼酎のお湯割りと熱燗が注がれるペースが早かったように思います。

※もちろんアルコール飲料は飲んでいません!

 

 

翌朝までは快調だったのですが、午後に体調が急変

微熱ながら起き上がることもできないような状態が続き、午後の予定を全てキャンセルしました。(関係者各位、申し訳ございません)

庭作業をしながらkajiyanoで過ごしていた妻曰く、好天にもかかわらず活動する人が少なかったとのこと。

先輩がたが体調を崩されていないことを祈るばかりです。


今日の一句

 

薄氷や 連山囲う 電気柵

うすらいや れんざんかこう でんきさく

季語:薄氷(春)

春になっても、薄い氷が張るほどの寒さが戻ってくることがあります。

山の上から、獣たちは人間の作る電気柵をどのように眺めていることでしょう。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です