峡谷の水ひとすじに猟名残

米作りの準備が着々と進行中です。

大川原有機農業チームで、田植え時期に使用する肥料を作りました。


田植えに向けた準備

このブログでも何度かお知らせしていますが、今期は農薬不使用&有機農法でのお米づくりにチャレンジします。

わたしたちの農業の師は、神河町でも有機農業研修を行っている保田茂先生。

野菜作り同様、天地有機の理念と理論にもとづいて作るぼかし肥料が有機稲作のキモです。

保田式有機農業では、土づくりのためのぼかし肥料を通期2回使用します。

9月中旬の収穫後、耕うんとあわせて10月に1回。

そして、5月の田植え後すぐにもう1回です。

今回は、5月に使用する分を作製しました。

(材料を混ぜ合わせてから発酵させる時間が必要です。夏季は約2週間、冬季は約4週間)

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チームのリーダーであるハンターさんの猟師小屋を使用させて頂きました。

教え子が進化させる肥料づくり

保田式農業が広がっている神河町では、保田ぼかしの製造方法も独自の進化を遂げています。

基本は手作業なのですが(レシピは企業秘密です!)機械を使えるところは使って効率化しようという動きが起こっています。

かつての農家宅や工場に眠っている機材がきっとたくさんあると思うので、それらが有効活用されるのは良いことだと思います。

 

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基本道具。
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工業用攪拌機を利用。手作業に比べて圧倒的に時間短縮になります。
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材料をかき混ぜるために某氏が購入したニューマシン。
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写真は前回のもの。この倍の量が軽トラに積み上げられました。

この土地で、このやり方がうまくいくのか。

不安もあり試行錯誤の真っただ中ですが、一緒に挑戦できる仲間がいることを幸せに思います。


今日の一句

峡谷の 水ひとすじに 猟名残

きょうこくの みずひとすじに りょうなごり

季語:猟名残(春)

多くの地域では、2月のなかばに猟期を終えます。

猟期には獲物が居並んでいたであろう小屋のかたわらに、ちょろちょろと山水が流れていました。

(この時節をあらわす春の季語として、「猟期終る」「猟期果つ」「猟名残」などがあります)

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