ご縁がつながり、母校の仕事に携わることに。
離れてみてはじめて分かる価値もあります。
わが姫高
わたしの母校は、パルナソスホールで知られる姫路高校。
青春の例にもれず(?)”多感”な時期を過ごした場所です。
ただ、高校球児のような青空が似合う青春では決してありません。
部活に入りそびれ、音楽活動にのめり込み、
他校の生徒と夜中に出歩き、遅刻は常習
どうしても受けたくなかった柔道のコマをボイコットし続けた月曜日
学年主任から何度も呼び出され、頭を下げていた母親の姿―
挙げていくと鬱々とした気持ちになるのでこれぐらいにしておきますが、「学校に迷惑を掛けた」という気持ちが強く、卒業後はあまり真正面から向き合いたくない存在でした。
しかし、思わぬところで高校との接点が浮上。
神河町のテニス協会でご一緒させていただいている方が、現役の姫高教員だったのです。
わたしのブログを読んでいたく感動されたとのことで(全記事を読んで下さったそうです)、
会社を辞めてからの波乱万丈の歩みや今考えているなど
「ありのままを生徒たちに伝えて欲しい」
とオファーをいただき、生徒会企画「DREAM WORKER」というプログラムで講演させていただくことになったのでした。
責任重大!学校案内制作
それがきっかけで、なんと今度は2017年度からの学校案内を制作させていただくことに。
企画プレゼンは、1月なかば。
第三者として調査・分析を行っていく普段の仕事とは勝手が違い、どうしても自分のフィルターが掛かってしまいます。
校長先生や教頭先生のお話
2015年の学区再編
第4学区の志望者動向
姫高の歴史―
いろいろな角度から母校を眺める中で、じわじわと色濃く見えてくる姫高のDNA。
それは、無人購買部や土足の伝統に代表される「自由と自治」の精神と、社会で生き抜いていくための「自ら考える力」を養うという教育哲学。
三木露風作詞の校歌にも織り込まれているこれらの”コンセプト”が、学園のすみずみに行き渡っていたことに気づかされました。
思い浮かべると、今も交流のある同窓生は、(わたしのように遠回りする者もいますが)自分が納得できる生き方を実践している気がします。
迎えた校長室でのプレゼン。
自分自身の想いと新たな気づきをふまえ、コンセプト&コピーをご提案したところ
「卒業生の視点、中学生の目線、われわれ教員の気持ちがすべて盛り込まれて成立している」
との高評価。
校舎を後にして懐かしのスロープを歩きながら、ほっと胸をなで下ろしました。
(内容は明かせませんが、来夏ごろに完成し、塾向けの説明会やオープンスクールなどで活用される予定です。)
ゆっくりと余韻に浸りたいところですが、今月はプレゼン続き。
自分のことは棚に上げ、クライアントの未来をあれこれ考えながらしたためる250本目の記事でございました。
今日の一句
遠山の 緑を映す 氷柱かな
とおやまの みどりをうつす つららかな
季語:氷柱(冬)
少しずつ気温が上がり、軒下には氷柱のカーテン。
事務所の窓から眺めつつ、青春時代を回想します。(現実逃避ともいいます)