いったい何が引き寄せるのか。
「移住」の不思議を想います。
ワールドワイドビレッジ、ハセ。
長谷に移住予定のカナダ人アーティストのことは以前に記事で紹介しました。
名前はダニエル。
予告どおり今週から再び来日しています。
到着日の晩には、移住者の世話役(?)の方のホストで、ダニエルの歓迎会的な食事会。
わたしたち夫婦も遅れて出席したのですが、場にはこれまた見慣れない人が1人。
昨秋から長谷に暮らし始めたモンゴル人男性です。
二人とも、わたしより2〜3歳年上。
国籍は違えど、同世代。
モンゴル人の彼は日本語も達者なため、ダニエルとの通訳になってくれて助かりました。
長谷にたどり着くまでの経緯は三人三様。
それぞれ自営業者です。
酒の席。
「僕らはリタイアして来てるけど、君らみたいな若い歳で田舎へ来てちゃんと暮らしていけるんかいな」
とある先輩移住者さんが何気なくおっしゃいました。
「大学出て、ひとつの会社におったらずっと安心ゆう時代ちゃうからな」
そう答えたのは、わたしよりも関西人らしいイントネーションで日本語を操るモンゴル人の彼。
しばしば話題にのぼるテーマではありますが、国籍が違う初対面の人がそんな感覚を持っているのがとても新鮮に感じられました。
翌日の夕方、受け渡しするものもありダニエルと再び合流。
「よかったらドライブがてら長谷を案内しようか?」
「It’s Good.」
大川原集落のログハウス村、太田ダム、棚田の風景、梅園・・・
暮らし始めてから知ったお気に入りスポットを含めてダイジェストで長谷を案内しました。
「あ、モンゴル人の彼の家にも寄ってみようか」
到着すると、ちょうど帰宅したばかりの彼と遭遇。
記念に撮影したのがこの一枚です。
見れば見るほど、ストレンジな一枚。
長谷の物語は続いていきます。
今日の一句
古草や 移り住む故 それなりに
ふるくさや うつりすむゆゑ それなりに
季語:古草(春)
古草とは、枯れずに冬を越え春を迎える草のこと。
「暮らす場所(国)を変える」という大きな決断も、最後の決め手は直感のようなものなのかもしれません。