猛暑の夏を過ぎ、雨続きの秋。
米農家は天気と格闘しています。
稲刈りはお天道様の機嫌次第。
集落営農組合の稲刈りがスタート。
今年も最年少オペレーターとして出動しています。
この年齢ながら、せっかく昨年覚えた機械操作も1年経つと忘れてしまい・・・。
手取り足取り、ご指導をいただいています。
コンバインに乗って初めてわかること。
それは、水のたまった田んぼがいかに刈りにくいか。
当日の天候もさることながら、前日あるいは前々日の雨量も刈り取りの効率に影響します。
数日は晴れ間となり予定どおり進んでいたのですが、雨雲が長谷に寄ってきたためスケジュールが停滞。
後半の予定は見直しの必要に迫られそうです。
一方で。
台風の影響もあり、特にぬかるんだ箇所がいわゆる「コケ」がちな状態にある我が家の田んぼ。
稲の生育と雨のしずくの重みが加わり、垂れた頭(こうべ)が地べたに付いてしまうものも出てきました。
ただでさえ有機チームの稲刈りは後ろ倒し。
このまま放置すると籾が発芽したり茎が腐ったりしてしまうリスクがあり、放置するわけにはいきません。
倒れてしまった稲を起こし、何株かずつ稲藁で結っていく作業を行いました。
5月の田植え同様、稲刈り予定日には仕事を入れないようにしているのですが再調整が必要な予感が漂っています・・・。
「天気には逆らえない」
そんな言葉が身に沁みる秋の雨夜です。
今日の一句
西の空睨みて稲を刈る思案
にしのそら にらみて いねをかるしあん
季語:稲(秋)
雨雲は、西から東へ。
都会で暮らしていた頃は、これほどまでに空のありようを気にしたことはありませんでした。