秋高し農機の時速20km


参加の動機は人それぞれ。

農業者向けの大型特殊免許講習に参加してきました。


「大特」取得に挑戦!

田んぼや畑の中は問題ありませんが、トラクターで公道を走るには大型特殊免許(通称ダイトク)が必要となります。

 

大型特殊免許とは、ブルドーザーやクレーン車、除雪車など作業現場で必要な機械を扱うための免許。

免許取得には、それ相応の学習と技術、コストが掛かります。

ただし、農業車のみを対象にした「農耕車限定」という限定免許があり、国や自治体も取得を推進しています。

<参考記事>

大型特殊免許(農耕車限定免許)を取得したのでまとめてみた

”大型特殊免許(農耕用含む)の取得方法には二つあります

①運転免許試験場で学科試験や実技試験を行い一発合格を目指す方法

②農業大学校が実施しているトラクター運転技能研修を受け実技試験の練習を行った後実技試験を受ける方法”

 

組合長を通して、町から技能講習会の案内が届いたのが5月。

上記でいう②の受講費用の一部を町が支援するという内容でした。

 

「文系やから機械のことはサッパリ」

残念な評価がすっかり定着しているわたし。

今からでも勉強し直したいと常々思っていることもあり、この講習会への応募を決めました。

 

ただし講習会自体に例年定員を超える応募があり、参加できるかは運次第。

あまり期待はせずに待っていましたが、忘れた頃に加西会場(兵庫県立農業大学校)で受講決定の通知が届きました。

今年度の受講申込者数は196名


県内各地の営農オペレーターが集結!「大特」が結ぶ縁

 

実技講習&座学2日間→実技試験1日というパッケージ。

加西会場の講習には約60名の参加があり、5つの班に分かれて講習を受けました。

(同内容、同程度の人数でもう1回開催)

 

「おう、お前も来とったんか」

声を掛けられ振り返ると、長谷で何かとお世話になっている先輩。

さらには、役場の某課職員さん。

有機農業研修のクラスメート。(年齢は大先輩)

完全アウェーの気持ちで飛び込んだものの、神河から3人も顔なじみがいてずいぶん気持ちが楽になりました。

 

肝心の講習は、まさに悪戦苦闘。

用意された実機は、クボタ、ヤンマー、ヰセキの3機種。

下町ロケット阿部寛よろしく最新式トラクターに乗り込んだは良いものの、指示された安全確認動作がなかなか体になじみません。

「ふつうの走行とは違う、特殊な運転をすると思ってください」

教官のことばどおり、この試験特有のルーティンが多数。

 

例えば右折するとき。

まず後方確認。そして右ウインカー。さらに後方確認。右ウインカーをキープしつつレーン右寄りに寄せる。交差点で左右確認。巻き込み確認。右折。

これだけの手順を正確にこなす必要があります。

座学もあります。

他の営農を知り、我が営農を知る。

 

・・・なかなか本題に入れません。

 

試験を前にしてこの記事を書こうと思ったのは、ふだんなかなか知り合えない他地域の営農組合オペレーターや農業経営者と知り合えたのがとても刺激的だったから。

 

市川、福崎、小野、加西、たつの・・・etc

 

「耕作できなくなって農地はどんどん集まってくるんですけど、ずっと機械に投資してるから大変ですわ」

「僕が43歳で最年少なんですけど、次は60代後半ですね。」

「うちはわしが営農の最年少なんや。齢か?71歳」

どこも本当に深刻な状況なんだなぁとしみじみ。

 

「うちもけっこう大変で・・・」というニュアンスで大川原営農組合の年齢構成を伝えたところ

「すごいやん!世代つながってるやん!」

とまさかの絶賛の嵐!

 

きょとんとするわたし。

「あ、そうですか・・・?はい、確かにつながっているといえばつながってますね」

「組織の若返りをしようということで、僕みたいな若手にもていねいに指導してくださっててありがたいです」

「いやぁ、ほんまにそれはすごいことやわ」

みなさん、感心しきりでした。

 

ちなみに今回は姫路や淡路島からも参加があったそうで、何名か女性の参加者も。

営農組織で頑張っておられる方や大規模農業者との貴重な出会い。
田んぼをやめる人が多く、結果的に大規模経営になったという人多数

県内各地の農業を取り巻くリアルな状況を知るとともに、恵まれた環境にいることを実感したひとときでした。

 

本番の試験は来週!

イメージトレーニングに努めます。


今日の一句

秋高し農機の時速20km

あきたかし のうきのじそく20キロ

季語:秋高し(秋)

さえぎる山がなく、どこまでも広がるような加西の空。

基本は低速走行のトラクターが、「時速20km以上走行」の区間ではぎゅんと加速します。


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