「鬼は~外、福は~内」。
どこか胸おどる節分の日。
あろうことか、わたしは首と肩のはげしい筋肉痛で一日中もだえ苦しんでいました。
春の兆しと「豆まき」
節分の記事を書こうと思っていたのに、まさかの体調不良で肝心の行事には参加できず。
以下、妻からの伝聞です。
今年の2月3日は平日。そのため午後7時から開始でした。(土日にあたる場合は昼に実施)
2月3日といえば翌日は立春。「庭をよう見たら梅の花が咲き始めていた」と素敵な報告があったそうです。
神社役員の祝詞のあと、年男と年女が氏子たちにむかって生の豆や袋入りの豆を撒きます。中には、遠慮して豆を手元に配っていく人もいたとか。
・・・やはり参加しないとレポートになりませんね。
こんな時に限って電話が鳴ります。
20時以降に、仕事の連絡が続けざまに2本。
条件反射でサッと端末を耳にあてますが、この動作が激痛の引き金。
「はい、山口です」と平静を装って声を絞り出しながら、「だーるまさんが、こーろんだ!」の瞬間のような不自然な姿勢で固まってしまいました。
誰かがリアクションやツッコミをしてくれるならまだしも、一人きりで変形ポーズをキープしているのは何だか悲しいものです。
「咳をしてもひとり」の境地をかいま見た気がしました。
神様は見ている
「ジリリリリ」と今度は黒電話が鳴りました。
這いつくばりながら受話器を取ると、妻の声。福引や豆まきが終わってから猪肉を焼いていて、先輩方曰く「食うたら治るわ」とのこと。
「し、ししにく・・・」と喉から手が出そうでしたが、何しろあまりの激痛で表情筋が思うように動かない状態。いわばバイク事故直後のたけしさんのような状態です。
「 これではさすがに人前に出られない・・・」と泣く泣く辞退しました。
日本酒のにおいをぷんぷんさせて妻が帰ってきたのは約2時間後。
何やら顔が嬉しそうな訳は、福引の商品。ちょうど切れかかっていた洗剤をゲットしたのです。
そしてもうひとつは、堂々2位の景品「リポビタンD」。
「上手くできているなぁ」と思わず唸りました。
今日の一句
浅春の こきりと首の 痛みかな
せんしゅんの こきりとくびの いたみかな
季語:浅春(春)
姿勢を変えるたびに「コキコキ」「グキグキ」と痛む首と肩の周り。
「何の因果で・・・」と思いますが、きっと内なる鬼の仕業。
うっすらと「春」になり始める時節のように、まだ本調子整わずという感じです。