お彼岸のさなか、『谷間の家さんきら』のお得意様のご招待で、鳥取の『光澤寺』というお寺に日帰りで行ってきました。
時系列でレポートしようかと思ったのですが、既にご住職のblogにてバッチリご紹介頂いていました(笑)
お堂でレコード鑑賞会
今回は、ご住職と顔なじみのお得意様が誕生月ということで特別プラン。
ご住職の手打ちうどんランチ、写経、瞑想、夜はイタリアン精進料理(鳥取産赤ワイン付)と盛りだくさんだったのですが、その中で印象的だったのが、オーディオマニアコンビ・「ミュージックフレンド45」さん監修による、本堂でのレコードコンサート。田中さんの名司会と日笠さんの職人的ミキシングによる、昭和の名曲メドレーでした。
「昭和のシングルレコードをかけると、みんな10代、20代の気持ちに戻る」とは田中さん談。
私は残念ながらその世代ではありませんが、海原千里・万里(若き日の上沼恵美子さん!)の『大阪ラプソディー』や、八神純子『みずいろの雨』など、84世代の琴線にも触れる(?)選曲でした。
光澤寺のご住職は、お二人と共に若狭鉄道沿線の活性化に取り組まれており、その一環として、こうしたユニークな催しを行われているのだそうです。
古民家と音楽の相性はバッチリ!?
さて、田中さんに至っては家2軒分(!)のお金をオーディオに費やしているそうですが、そんなオーディオマニアのお二人曰く、こちらの本堂は音響的に「最高」だそうです。
会場の音響をチェックする方法は、手を「パチン!」とたたくこと。その跳ね返りが「響きすぎず、吸い込まれすぎず」が理想で、木造の建造物は返りが良く、なかでも光澤寺の本堂は、そのあたりが絶妙なんだとか。(一度、鉄筋建築の一室でテストした時は「聴けたものじゃなかった」とのこと・・・笑)
以前に「古民家で歌ったらすごく音の響きが良かった!」と歌手の方から聞いたことがありますし、また『谷間の家さんきら』でも、「オトノドウクツ」というDJイベントを行い、クラブとはひと味違う音空間を体験させてもらったこともあります。
年々空き家が増加している中、その利活用法として、「音楽×古民家」というのは、案外理にかなった使い方なのかもしれません。
今日の一句
青春の 唄口づさみ 秋彼岸
せいしゅんの うたくちづさみ あきひがん
季語:秋彼岸(秋)
「秋の彼岸」は、秋分の日(今年は9月23日)をはさんで1週間ほどの期間。春の彼岸に対して、「のちの彼岸」とも呼ばれます。(「彼岸」だけだと春の季語)。
昼と夜の長さが同じになる=太陽が真東からのぼって真西に沈むこの時は、彼岸(西方浄土)と此岸(しがん=この世)がもっとも通じやすくなるというイメージから、お彼岸に墓参りをする風習が生まれたそうです。
西方の「彼岸」にいらっしゃる皆さんも、この日は懐かしの昭和歌謡を口づさんでいたかもしれません。