『ヨーデルの森』って、ご存じですか?
神河町猪篠にある農業公園で、アルパカやカピバラなど色々な動物とのふれあいや、園内で作っているヨーグルトやソフトクリームを楽しめるほか、パン作りやピザ作り等のワークショップも行われています。
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とある方から教えてもらったのですが、実はココ、神河町民は身分証を見せると入園料がタダになるんです!(HPには書いていない!)
神河町民バンザイ!!
ということで、妻と行ってきました。
夏休み明けの平日夕方だったこともあり、お客さんはちらほら。おかげで、かわいい猫&犬たちとじゃれあえる『ふれあいにゃんこ村』もほぼ貸切状態。人目が無いのを良いことに、大はしゃぎの三十路夫婦でした。
ほかにも、愛らしい子ペンギン、ふてぶてしいカンガルーの群れなど色んな動物を見たりふれあったりすることができます。
なかでもシンボル的な存在が、アルパカです。こちらに鋭い視線を向けるでもなく、エサを必死に探すでもなく、「あれ?昨日何食べたっけ?」とぼんやり考えているような佇まいは、何とも牧歌的です。
そんなマイペースなアルパカを見ていて思い出したのが、幼稚園時代の記憶。
マラソン大会で、一生懸命走る私。前には誰もいない。しだいに沿道に見えてくるご父兄達の姿。
「貴士くん、頑張れ!」
「もうちょっとやで!」
声援は止みません。高鳴る胸。そして、、、ゴールイン!
たくさんの人の笑顔に迎えてもらい一体何が起こっているんだろうとキョトンとしていたら、なんと結果はビリ。
レース序盤から完全に”独走状態”だったのでした。
順位を聞かされたことで、幼き日の私は失望と共に自分の相対的な位置を思い知ることになりましたが、走っている最中は無我夢中で「幸福感」すらありました。
他人と比べてどうかなんて、きっと本来は「知らぬが仏」。「何食わぬ顔」で口笛を吹いていられたらどれだけ楽だろう、と思いますが、これが今やなかなか難しい。
勝手に幼少期の残念な想い出と重ねられてアルパカも迷惑でしょうが、その佇まいに何だか羨ましい気持ちをおぼえるのでした。
今日の一句
アルパカや 何食わぬ貌 涼新た
アルパカや なにくわぬかお りょうあらた
季語:涼新た(秋)
「涼(りょう)新た」は、秋になった涼しさを肌で感じるという季語。
たしかな秋の訪れを、アルパカ君は気づいているのか、いないのか。
P.S.
お気づきかもしれませんが、実際には半月ほど前に詠んだ句です。週2回の更新日になるべくタイムリーな話題を書こうと思うと、こんな風についつい後回しになるネタも出てくるのです。さらに当日iphoneの電池切れで肝心のアルパカを撮れず、記事のメイン画像がまさかのフリー素材という大失態・・・
「って、そんな言い訳アルカ!」というダジャレを思いついて、いっそう肌寒くなる秋の朝です。