今年ほど、神河町で雪が待たれる年はなかったのではないでしょうか。
関係者の情熱で実現した斬新な冬イベントがはじまっています。
スノーアクティビティのシーズン到来。のはずが・・・。
年初から、日本列島は記録的といえる暖冬に見舞われています。
兵庫県を代表するスキー場を擁する神鍋高原では、実に60年ぶりに”雪乞い”。
”暖冬による雪不足に悩む神鍋高原(兵庫県豊岡市日高町)で7日、スキー場など観光関係者らが降雪祈願をした。同高原での“雪乞い”は約60年ぶりといい、同市のマスコットキャラクター「玄さん」も参加、玉串奉納などで降雪を祈った。兵庫県内のスキー場15カ所のうち半数以上が依然、オープンできていない。”(神戸新聞NEXTより引用)
暖冬の影響は、農業にも。
暖冬傾向で野菜巨大化 生産者にとっては「死活問題」(FNN)
”2015年11月以降、適度な雨が降ったこともあり、野菜が早く大きく育っている。
<中略>
キャベツ農家は「秋口から豊作気味に作が出るので、価格としては厳しい。1月2月3月に収穫予定のものが、前倒しで早くできているので、こういう経験は初めてですね」と話した。
消費者にとっても、心配なことがある。
農水省によると、このまま出荷時期の前倒しが続くことで、次の品種などの切り替え時期とのずれが生じるという。
このことで、逆に一時品薄になり、値段が高くなる可能性があるという。”
これだけ文明が発達しても、天候だけはどうやってもコントロールできません。
しかし、やはり、その自然でしか作り出せない美しさもあります。
雪を待つ神河町
2015年初頭、神河町に届いたビッグニュース。
それは、全国で赤字のスキーリゾートを次々とよみがえらせてきた株式会社マックアースが、峰山高原ホテルリラクシアの新運営会社に決定したことでした。
注目されたのは、同社のスキー場計画。
兵庫県のバックアップも受け、2017年度のオープンを目指して計画が進行しています。
そのプレイベント的に昨年12月に立ち上げられたプロジェクトが、『神河が贈る 極上の冬時間』です。
『囲炉裏の宿 豊楽』と『ホテルモンテローザ』でも宿泊代金が最大50%offになる冬季限定のキャンペーンが行われるなど、まさに町ぐるみの一大キャンペーン。
先日、ようやく足を運ぶことができました。

支配人いわく、年末には15㎝ほどの積雪があったそうですが、年明けから気温の高い日が続いたため、訪れた日(1/9)は残念ながらほとんど雪がありませんでした。
しかし雪がなくても楽しく過ごせるようにと、1/9~1/10の連休には焼きリンゴ作りや燻製作り体験コーナーが用意されていました。(いずれも500円)

お酒のアテを屋外で作って飲むなんて、なかなか贅沢な体験です。
「ゆずをひと絞りしたホットワインと燻製チーズの相性が抜群!」
と妻が言っていました。(ドライバーのわたしはノンアルコールのホットゆずをいただきました)






大人もこどもも楽しめる、冬限定企画。
ぜひご体験ください。
今日の一句
白息を 交わせる ホットワインかな
しらいきを かわせる ホットワインかな
季語:白息(冬)
カタカナ季語は増える一方。
「ホットワインも季語かな?」と思いましたが、わたしが使用している角川の歳時記には載っていませんでした。
「交わせる」は、4段動詞「交わす」+完了の助動詞「り」の連体形「る」で、「(会話により)白い息が交差している」というニュアンスです。
1杯飲みそこねても、1句したためるのが俳人です。