自宅で飲むお酒を断って数ヶ月。
ずいぶんと生活のリズムが変わりました。
もしも「自由の身」になったら・・・。
仮に、と考えます。
苦労して、一生暮らせるお金が手に入る。
時間ができる。
わたしの場合、それからのちの人生、お酒は欠かせないと思います。
おそらく、外しごとや書き物の合間に、真っ昼間だろうとビールや焼酎をあおっていることでしょう。
しかし、人生の「アガリ」にはまだまだ遠い今は、そうはいきません。
田舎暮らし×禁酒生活
結婚して神河町へ移り住んだ当初を振り返ると、、
日中は家の手入れ。
陽が沈んでからは、これからどうやって暮らしていくかの話し合い。
わたしも妻も、根っからの酒好き(特に妻は、村でも酒豪として有名です)ですが、とても二人で酒盛りをする気分にはなりませんでした。
ところが、少し生活が回り始めてからは
「お祝い」
「お疲れ」
「気合を入れる」
など、何かと理由をつけて一杯、また一杯と盃を重ねるように。
「お酒はほどほどに」
と、ビール缶にも書いてありますが、わたしたち夫婦はそうはいきません。
共通して、「長く、しつこい酒」です。
その日少し積み残した課題があっても、1杯ビールを飲んでしまうと
「もう飲んでもたからなぁ」
と、先送り。
ついつい飲みすぎた翌日は、午前中使い物にならず。
それに加えて、方々での宴席もあります。
仕事のアイデアを生むためのインプットや余暇は大切にしたいと思いますが、だらだらと飲む酒はお世辞にも生産的とはいえません。
苦渋の決断でしたが、秋ごろから「ビールの代わりに水」「お湯割りの代わりに白湯(さゆ)」「お酒は、人と飲むお酒だけ」というルールで過ごしています。
新ルール適用当初は、
「この時間、何したらえんやろ?」
と顔を見合わせる日も少なくありませんでしたが、今では、夕食後にもそれぞれひと仕事したり本を読んだりして過ごしています。(良くも悪くも、「とりあえずテレビを観る」という選択肢はありません)
そうしていると自然に眠気もやってきて、就寝時間が2時間ほど早まりました。
ただ、悲しいかな、映画を観なくなりました。
なぜなら、アルコール片手でないと、2時間も間が持たないのです。
軽い禁断症状と言えなくもないですが、とりあえず今のところ、家庭禁酒の決断は正解だったと自分に言い聞かせています。
今日の一句
白々と 湯気の立ちたる 夕べかな
しらじらと ゆげのたちたる ゆうべかな
季語:湯気立つ(冬)
陽が沈み、長谷によりいっそう静かな時間が訪れる夕べ。
せわしく湯気が揺れる白湯を食膳に添えるのがおなじみの風景になってきました。