身近な地域の仕事が増えてきました。
役場の一連のお仕事に続いて、今度は神河町商工会です。
商工会のプロジェクトに参画!
セミナー参加や補助金申請などで、商工会に何かとお世話になっています。
しかし、商工会に加盟している企業との接点は多くありませんでした。
そんな中で突然(?)、神河町商工会がサポートする『神河町 異業種交流活性化事業』のシニア向けサービス開発&PRプロジェクトにかかわることになりました。
きっかけは、以前に記事でご紹介したことのある、丹波のクリエイティブオフィス『株式会社ご近所』さんからの紹介。
代表・小橋さんがファシリテーターを務めている関係で、
「神河町におられる山口さんに、異業種交流会参加企業のヒアリングやディレクションをやってもらいたいんですがどうでしょう?」
とご連絡をいただき、戸惑いながら引き受けたのでした。
事前にいただいていたリストを見ると、神河町を代表する企業や組織の会長・社長の名前がずらり。
初参加となった会議のテーマは
「シニアや買い物弱者などに対して、各社が提供できそうなサービスを自由に発想する」。
いわゆるブレスト(ブレイン・ストーミング)会議です。
2年度にまたがる事業の途中からの参加なので、話の経緯やニュアンスはいまひとつ掴みきれません。
しかし、
「会議に参加して発言しないのは参加していないのと同じ」
という会社員時代の先輩の言葉が頭をよぎります。
自分なりに考えて、「こんな商品・サービスがあったら良いな」というアイデアを発表したところ、皆さんがレスポンスをくださりほっとしました。
複数回の会議を経て、いよいよサービスの告知物を作る段階に。
まずはサンプルとして5社。
「お忙しい方々ばかりだし、日時調整が大変そうだな・・・」
と心の中で思っていると、それを察したかのように
「山口くんが1社ごと連絡しよったら大変やろ。この場で決めたらええがな」
と某会長の音頭であっという間に日時が決定。
大いに助けられました。
地域のプロフェッショナルが、地域を元気にする。
取材していて感じるのは、各社さんとも「人のつながり」を大切にしていること。
時代の流れや新しいテクノロジー・トレンドには敏感に反応しながらも、それをどう顧客との信頼構築に結び付けるかという研究と実践が徹底しています。
(企業秘密なのでここでは詳細には書けませんが・・・)
ソファーに座って先方と対峙すると、職業柄いろいろとヒアリングしてしまいます。
「あの頃の社屋は、もっと小さくてなぁ・・・」
「当時はこんな事業もやってたんや」
など話が広がり、昔の写真を引っ張り出して来ていただいたり、先代のエピソードをたっぷり聞かせていただいたりと本題以外で頭と耳をフル稼働。
「お客さまとの向き合い方」
「社員への指導で大切なこと」
「地域の特性」
自分のこれからの事業を考える上で大きな糧をいただいています。
現在準備中の新オフィスの紹介もさせて頂いているので、そちらの輪が大きくなるきっかけになっていくのかもしれません。
不思議な縁に運ばれ続けて、ブログのネタが尽きない山村暮らしです。
今日の一句
人の世の 習いを想う 朧月
ひとのよの ならいをおもう おぼろづき
季語:朧月(秋)
「お客さんのことを真剣に考えたら、いろんなことが変わってくる」。
重鎮の言葉を思い起こしながら、雲間ににじむ朧月をながめました。