澄みわたる秋空の下。
長谷小学校および長谷幼稚園の運動会が行われました。
地区別競技は、若手の出番!?
長谷小学校は、児童数24名、教職員数11名(平成28年4月現在)という小さな学び舎。
また長谷幼稚園も園児は約5名です。
そこで、運動会は幼少合同で実施!
民生委員さんや駐在さんをはじめ地域住民や老人会、消防団まで総動員して、まさに「村の運動会」です。
3年目ともなるとちょっと見馴れてしまいましたが、集落別テントがあるのも都市部とは異なるポイントかもしれません。
園児や生徒たちの巧みな一輪車さばきや親子のダンスなども目に楽しいものですが、大人の最大の関心ごとは「地区別競技」であるといっても過言ではないでしょう。
種目は、綱引きと(障害物入り)徒競走。
例年、各集落とも若者がメンバーに選ばれる傾向があります。
昨年は骨折のため競技に参加することができなかった私ですが、今年は万全の状態。
事前に区長から手渡されていたメンバー表では綱引き競技に名前が入っており、妻はなんと両競技掛け持ち。
プレッシャーに気後れする妻でしたが、
わたしは「今年は頑張ろう!!」
と、なぜか気合がみなぎりました。
(頑張りどころを間違え気味かもしれません)
大川原集落、快挙!
そして、迎えた綱引き本番。
男性3名+女性2名の5名編成が基準(中学生は6~7人)で、混成を含む6つの集落チーム+中学生チーム+スポーツクラブの計9組が予選を戦います。
大川原の初戦は、中学生チーム。
「綱引きには一家言あり」
と言わんばかりのリーダーからレクチャーを受けて、いざ出陣!
(近隣の集落の方も読まれているため、具体的な戦術は秘密です)
最初はなかなか息が合わず苦戦しましたが、粘りに粘って何とか勝利。
続く「栗・渕」連合チーム戦にも勝利して、辛くも決勝に進出しました。
昼休憩をはさんで迎えた、午後の決勝戦。
「強力な助っ人連れてきたから」
とリーダーから紹介があり、ロッジに住む巨漢が登場。
(当日のメンバー交代はOKです)
決勝を戦うには力不足だと自覚していた私は即座に交代を申し出、その代わりに徒競走に出場することになりました。(徒競走は3位)
その結果なんと・・・
昨年の王者を下して大川原チームが優勝!
閉会式では立派な優勝旗が授与され、
「優勝旗返したらへんぞ~言わなあかんな」
と満面の笑みとともに冗談が飛び交いました。
長谷地区のなかでも高齢化が進む大川原集落。
それだけに
「大川原、若い人あんなにおったんかいな」
と長谷地区にセンセーショナルな驚きをもたらしたようです。
ふたを開けてみれば今回の綱引き決勝のメンバーは、一人を除いてみな移住者。
長谷でもっとも高齢化や少子化が進む地区に、じわじわと外から人が集う。
おもえば不思議な現象が起こっています。
今日の一句
父と子の 並びて座る 運動会
ちちとこの ならびてすわる うんどうかい
季語:運動会(秋)
運動会では、見知った人の意外な「父親の顔」を知ります。
お山座りで、父子いっしょに競技の説明を聴く姿が印象的でした。