小春日の株(くいぜ)に坐する庭師かな

いよいよ改修工事も大詰め。

受け継ぎ、変えていくという険しくも楽しい道のりです。


kajiyanoプロジェクト ラストスパート!

8月下旬に着工したリゾートオフィス&コワーキングスペースkajiyanoの改修工事。

天候などさまざまな要因で当初の予定より遅れてしまいましたが、、、

決めました!

オープン日は、12月8日(木)吉日です!

当面は10:00~18:00営業(日・月曜休み)としたいと思います。

夫婦二人とも未経験のことばかりで最初はいろいろと行き届かないところがあると思いますが、あたたかく見守っていただけますと幸いです。


外壁に漆喰が塗られてから、ぐっと表情が引き締まったkajiyano。

本日建具屋さんが木枠の窓とドアを取り付けてくださり、いよいよ店舗らしくなってきました。

暮らし始めてからの経緯を思い返すと、

「あの小屋がこんな姿に生まれ変わるなんて・・・」

と実に感慨深いものがあります。


「生まれ変わり」と向き合う。

古民家改修や空き家の改修という話題で、よく耳にする「リノベーション」という単語。

「リフォーム」とどう違うのかと思って調べてみると、建設省(現 国土交通省)は以下のように定義しています。

  • リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)
  • リフォーム=新築時の目論みに近づく様に復元する(修繕)

 

”先生の部屋”という下宿あるいは併設する牛小屋(?)からはまったく目的の異なる建物に生まれ変わる今回の工事は、まさにリノベーションということになります。

 

ここのところ本業のほうでも老舗企業のリニューアル案件に携わっており、「何かが生まれ変わる」ということに縁のある一年だと感じています。

土地。

家。

企業。

きっとそれぞれに、譲れない想いを持って、大きなエネルギーを費やして生み出されてきたもの。

しかし、形あるものはいつか変化していきます。

年月が経ち、かかわる人が変わるにつれて、役目を変えていく―

その節目に向き合っていくことに、わたしは大きな醍醐味を感じます。

「嫌いじゃない」と心底思えるものと縁があるのだとすれば、もしかしたら、今後の”ライフワーク”となり得る領域のものなのかもしれません。

kajiyanoという場所が出来上がっていくとともに、自分の目指す方向が少しずつ見えてきつつある今日このごろです。


今日の一句

小春日の 株に坐する 庭師かな

こはるびの くいぜにざする にわしかな

季語:小春日(冬)

立冬を過ぎてからのあたたかい日を「小春日」といいます。

切り株に座りながら、にこやかに煙草をふかす庭師さんの姿です。

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