田の形に霜の降りたる朝かな

長谷消防団ではまだまだ新米。

はじめての経験が続きます。


唯一無二のインフラ「有線放送」

ケーブルテレビ(K-NET)に加入したことで、念願の「有線放送」が聴けるようになりました。

専用の受信機があり、すべての放送が自動で再生されます。

ルーティンは、朝6時の定例放送から始まり、朝8時のラジオ体操夕方の放送など。

それに加えて、地域行事の案内行政からのお知らせなども入ります。

地域のお悔やみや行事の変更など重要な連絡事項は録音されあとで聴き直すことができます。


いちど入ってみると、

「もう有線なしの生活には戻れない」

と本気で思います。

 

約3年もの間、”有線”が無いことでどこか申し訳なさを感じていた山口夫婦にとっては待望のアイテム。

さっそく、わたしの大きな助けになる出来事が起こりました。


突然の災害に備えて

やや遅い時間(深夜1時ごろ)に就寝し、ぐっすりと眠りこんでいた早朝。

6時の定例放送で目を覚ました妻が、6時10分のお知らせをキャッチしました。

(わたしはまったく気づきませんでした)

「防災ネットかみかわからのお知らせです」

「サイレンが鳴りますが、本日は呼集訓練のためご留意ください」

といった旨の内容で、「幹部向けの放送なのかな?」と思ってそのまま聴き流していたそうです。

ところが

「消防団員はただちに訓練場所に集まってください」。

次々とブロックごとの実施場所が読み上げられていき、わが長谷分団の名前も。

「貴士くん!長谷分団出動って言ってるで!!」

「・・・今日!?そして今から!?」


大慌てで身支度をして、車庫に着いたのは6時半ちょうど

車庫は、すでにもぬけの殻でした。

有線で指示されていたあたりの地点に目をやると、団員が川に向けて放水中。

副分団長(紛らわしいですが、長谷分団長谷部の長です)に電話して指示を仰いだところ、

「おお、着いた?現場見えてるやろ?そこから歩いて来て」

とのこと。

もちろん歩く訳にはいかず、ダッシュで駆けつけて放水補助に入りました。


あとでメールを確認すると、以下のようなメールが5:56に届いていました。

神河町消防団から呼集訓練の実施についてお知らせいたします。 
本日、午前6時10分から町内7箇所で呼集訓練を実施いたします。 
実施にあたり、サイレンを吹鳴いたします。火災ではありませんので、お間違えのないようお知らせとお願いをいたします。 
サイレン吹鳴に伴い消防団員は直ちに出動してください。 
各分団の訓練場所は次のとおりです。
越知谷分団・粟賀北分団合同/山田地内 新生館北100m付近
粟賀南分団/東柏尾地内 桜華園敷地内
大山分団/猪篠地内 今西集会所 北西100m
寺前分団/寺前地内 コスモスタウン北30m付近
小田原分団/宮野地内 下川橋南西300m付近
長谷分団/栗地内 長谷駅南西200m付近
以上、神河町消防団から呼集訓練のお知らせでした。

防災ネットかみかわ

11/9(水)~11/15(火)は「火災予防週間」

期間内に呼集訓練が行われるであろうことはちらと聞いていましたが、事前連絡なしでの出動になるという心づもりがありませんでした。

日時はトップシークレット。

ですが、ベテランの間では「おそらく土曜か日曜の早朝だろう」という読みもあったそうです。

なぜならば、かつて平日の早朝に実施したときに参加者が極端に少なかったから、、、

なるほどと納得しました。


訓練実施に気づくきっかけを与えてくれた”有線”に感謝するとともに、非常時の出動フローを体感できた一日。

とりあえず、「ピコン」というさりげないメール着信音では心もとないと感じました。

もしものときに備えて、シミュレーションをしておこうと思います。

(早いもので、年末の夜警のことが話題にのぼるようになってきました。この活動を何十年も続けてきている村の先輩方にはほんとうに頭が下がります)


今日の一句

田の形に 霜の降りたる 朝かな

たのなりに しものおりたる あしたかな

季語:霜(冬)

前夜の冷え込みを経て、早朝の田んぼは霜で一面まっ白。

出動中に詠んだ訳ではありませんのでご安心ください。

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