身を寄せて仔山羊鳴きたる夜半の秋

山口夫婦のかねてからの夢。

ヤギとの生活が始まりました。


わが家にヤギがやってきた!

 

「今すぐに実現したい(すべき)こと」

「いつか実現したいこと」

両者をバランスよく胸に持っていたいと思います。

 

その、後者。

山口夫婦が「いつかきっと・・・・」と夢見ていたのが、ヤギと暮らすこと。

それがこの度ついに実現!

名前はメエちゃん

生後数ヶ月のメスです。

斜面や悪路もへっちゃらで雑草をモグモグ。

妊娠すればお乳も活用可能。

そのキュートさも相まって、愛好家の間では「田舎暮らしの相棒」としてのポジションを確立しているヤギ。

 

ただ私たちは飼育経験が一切ありません。

「タイミングよく回って来たら考えようかなぁ」

とぐらいに思っていたところ、この秋、縁あって県内某所より子ヤギを譲ってもらえることになりました。

 

ヤギ飼育に熱い想いを持つ妻が中心となり、本やネットで入念にリサーチ。

「雨など湿気を嫌うため、足場はできればスノコ」

「毎日水を替える必要がある」

「鉱塩を補助的に与える」

「草が枯れる冬場はワラなど貯蔵食も必要」

なるべく知識を蓄えてから、わが家の飼育環境構築に乗り出しました。

 

実際にやってみないと分からないところはありますが、とりあえずのヤギ用スペースは納屋に隣接する軒付きの部分。

所狭しと積み上げられていた木材を片付けて、既存のスノコをリフォームしました。

貫禄の手さばき。良い奥さんをもらいました。
丸ノコは欠かせないアイテムです。
納屋に眠っていたスノコを活用。

 

とりあえず完成。

 

受取場所は、但馬。

軽トラの背中に乗せて連れ回そうと思っていますが、この日はさすがに乗車が長時間で不安だったので乗用車に乗せることに。

試行錯誤の結果、妻の膝の上に収まりました。

お別れの場面。右下がメエちゃん。

夫婦+子ヤギの珍道中。

性格は比較的おとなしめ。

最初は緊張していたようでしたが、だんだん安心してきたのか、ハンドルを持つ左腕にアゴを乗せてきたり妻にもたれかかったりとリラックスムードも。

 

「めっちゃかわいいな・・・」

二人ともノックアウトされたことは言うまでもありません。

 

ヤギはなぜか乗り物が好きな動物。

(車体によじのぼったり隙間に潜りこんだりすることも珍しくないそうです)

ある程度スピードを出したりカーブを曲がったりしても落ち着いていて、むしろ居心地の良さを感じているようにも見えました。

 

ところが、乗用車移動には大きな課題があります。

そう、トイレ問題です。

幸い(?)小さい方だけでしたが、新聞紙を貫通した”おもらし”で、妻のスカートには大きなシミができていました。

これも思い出、でしょうか。

 

とにもかくにも、ヤギ生活がはじまりました。

通りから見えるところにもつないでみようと思っているので、ぜひメエちゃんの顔を見に来てください!


今日の一句

 

身を寄せて 仔山羊鳴きたる 夜半の秋

みをよせて こやぎなきたる よわのあき

季語:夜半の秋(秋)

月のあかり、風の音、虫の声。

秋の情緒深まる夜に、仔ヤギはどんな夢を見るのでしょうか。

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