仲間を求めて。
姫路エリアの先輩ヤギオーナーに会いに行きました。
噂のヤギ飼いの正体は、まさかの・・・。
ヤギに限らず、大きな動物を飼っている家は印象に残ります。
うちでヤギを飼うことになったとき、村の先輩方が目撃情報を教えてくれました。
「生野学園の先のあたりに飼っとうとこあるわ。話聞きに行ったらどうや」
「夢前町でも見たぞ」
近くを通るときに何度かチェックして、夢前のほうは小屋に1頭つながれているのを発見!
「いつか訪れてみよう」
思いつつ時間が過ぎ、この度ついに対面を果たすことができました。
夢前町の某所。
(ザックリというと「夢乃井」近く)
路地裏の農地そばに、立派な白いヤギが一頭つながれていました。
メエちゃんを連れて、おそるおそる遠目に観察。
いろんな意味で不審に思われるのは覚悟で、通りに出ていた近所の若い男性にその主について質問しました。
「あぁ、あそこの家や。ついてき」
話していると、家の中から奥さんと小さい子どもたちが登場。
「何これ?ヤギ?触ってもえん?」
続いてお母さんと思しき方も合流。
「え〜、かわいいねぇ。オス?メス」
気づけば、案内人の男性を先頭にまるで桃太郎のご一行でした。
幸い、飼い主であるご夫婦は二人とも在宅。
「お飼いのヤギを見ても良いですか?」
「どうぞどうぞ」
白いからだのメス(3)。
改めて近くで見ると、その大きさにビックリ!
メエちゃんと並ぶと、まさに大人とこども。
綱を引っ張る力も相当のものでした。
話しながら、わたしの頭の中では奥さんのお顔と表札がグルグルと渦を巻いていました。
「どこかで出会ったことがある・・・あ!」
思い切って切り出しました。
「あの、私、姫路の生まれで●●校区なんですけど・・・」
「山口くん?やっぱり!?」
なんと、小学校の担任の先生だったのです!
覚えていることにお互いが驚きつつ、話に花が咲きました。
今のヤギで3頭目。
ヤギは鳥取で購入。
そして名前は3代とも「メイちゃん」。
ほぼ同じ名前
最初は特に緊張気味に距離を保っていた2頭でしたが、最後には同じ地面を囲む(?)仲に。
飼い始めてから初めて他のヤギといっしょに過ごすところを見ることができ、なんとも言えない幸せなきもちになりました。
ヤギ飼いという決して大きくはないコミュニティで、幾重にも偶然の出会い。
まさか長谷で暮らすようになってから、ヤギ飼い同士として恩師に再会するとは夢にも思いませんでした。
ほんとうに不思議なご縁の連続。
ヤギ飼いの輪が、近場で少しずつ広がっていったら良いなと思います。
今日の一句
山羊飼いの 手綱の褪せて 別れ雪
やぎかいの たづなのあせて わかれゆき
季語:別れ雪(春)ほか「名残の雪」「涅槃雪」 等とも。
地面に擦れ、汚れもつき色あせた綱。
話したいことは盛りだくさん、後ろ髪をひかれる思いで家路につきました。