新たな生命が息吹く春。
「新生活」は突如として訪れることがあります。
暮らしと仕事の変化と向き合う。
虫鳥のくるしき春に無為(なにもせず)
頭をよぎる、高橋睦郎さんの名句。
土の中にうごめく命を感じる季節になりました。
2月3月は、村の行事が少し落ち着くシーズン。
と言ってもゼロではありません。営農の会計は2月締めだったりします(帳簿の整理をしなければ)
肌寒い日、あたたかい日、雨の日、晴れの日・・・
目まぐるしくも、確実に春到来の気配。
雪まじりの「THE・冬」に比べれば通りの往来も増えてきました。
そんな、どこかウキウキした季節感を十二分に感じながらも、山口貴士事務所の業務は年明けからフルスロットル。
例年は年明けゆったりスタートの傾向があるのですが、今年は1月から新規案件の相談続き。
各業界のリサーチをしたり、競合他社の広告活動分析をしたり、企画書を書いたり、今やすっかり代理店時代の延長線上の仕事に追われています。
遡って、全く別の生き方を志して代理店を退職した当時の私が今の自分をみたら、「結局そうなるんかい!」とツッコむこと間違いなし。
「父親が教員で、自分も中高教員免許を持っている。それなら教員になるのが本分なんじゃないか・・・」
とか
「田舎で暮らしたら、都市部の資本主義的生活とは全く異なるライフスタイルを送ることができるんじゃないか」
とか
あの時期は自分の生き方について本当にいろんなことを考え葛藤しましたが、結果的にすべてを変えたのは「妻との出会い」であり「長谷との出会い」。
歴史にも人生にもIFはありませんが、「あの時出会っていなければ」と考えると、34歳現在どこでどう生活しているのか、もはや想像も困難です。
そんな風に、くらしとしごとは思いもよらぬ形で変化していくもの。
kajiyanoの自主企画「くらしとしごと」第5弾は、姫路で約10年にわたりコミュニティスペース納屋工房を運営されてきた長谷川香里さんがゲスト。
電撃的な入籍発表から、ご主人が暮らす名古屋-姫路の二拠点生活に突入して1年あまり。
ライフスタイルの変化と、そこから見えてきた可能性をお聞きします。
春の日の、昼下がり。
お茶を片手にぜひどうぞ。
今日の一句
春の日の窓際にあるビスコッティ
はるのひの まどぎわにある ビスコッティ
季語:春の日(春)
妻が開発した新商品「おからのビスコッティ」。
地味、されどやみつきになる味で、仕事の合間にボリボリ食べています。