瀧音を遠くに聞きて春の虹

一周まわって、古くもなり新しくもなり。

螺旋階段のように時代は進んでいきます。


「新しい時代」へ

 

「令和」に決まった日の空

友人を乗せて、ヨーデルの森近くを車で走行していました。

当日は朝から晴天。

ところが突然、激しい雨まじりの雪がちらつき始めました。

 

ボンネットを打つ音は次第に大きくなり、なんとついには視界が真っ白に遮られるほどの(ひょう)の雨!

「ちょ、ちょっと、これ何怖い〜!」

わたしを含め、乗車していた4人の悲鳴が車内に響きました。

 

10分ほどで、また元のおだやかな空に。

「なんやったんや、今のは・・・」

 

ハッと気がつきました。

「あ、元号が発表されたかも!」

ネットを開くと、「令和」に決まったというトップニュースが表示されました。

 

「あの日は、なんとも不思議な天気じゃった」

 

のちに貴士翁がそう語るかもしれません。

 

 

↓なんと姫路文学館初代館長。

早くも万葉集ブーム 「令和」考案者、中西氏編集版を講談社が増刷決定|毎日新聞

 

↓調べていたらこんな記事も。作詞スランプに陥ったB’zの稲葉さんを救ったのは万葉集!?

【コラム】『B’zと万葉集~「平成」から「令和」へ~』 #Bz #平成 #令和 #万葉集


インフォーマルな「知」を求めて

「平成の時代とは何だったのか」

今後、幾度となく振り返られることになると思います。

 

バブル絶頂から崩壊の悪夢。

阪神大震災と東日本大震災。

イチローの登場と引退・・・etc

 

自分の場合は、やはり長谷で暮らしはじめてからの経験と学びが鮮烈です。

 

不思議なことに、田舎に暮らしているからこそ、日本社会が直面するテーマがダイレクトに感じられる面も。

インターネットが各業界の中央集権的なものを解体していくこと、人口減少社会に求められるインフラの最適化、コミュニティの成熟とそれに伴う課題、移民と日本人・・・.etc

 

平成も令和もキーワードの一つは「インターネット」に違いありません。

ただし、例えばある人がたいへんな努力をして見つけ出した有望株をわざわざネットに書くか、と考えれば自明なように

ネット上には決して出てこない、濃い情報があることのほうが重要な気がしてきています。

このブログでも、いちばん面白い話ほど書けなかったりします。

 

そうした「インフォーマルな知」をどう獲得し、磨いていくか。

考えていくと、「自分の目で見て経験すること」という言葉が頭に浮かんできました。

 

これってまるで・・・

 

天国の祖父といま酒を飲めば、案外話が合うかもしれません。


今日の一句

瀧音を遠くに聞きて春の虹

たきおとを とおくにききて はるのにじ

季語:春の虹(春)

昭和から平成にかけて、日本にテクノの土壌を築いた電気グルーヴ。

代表曲「虹」がここ最近頭の中で鳴り響いています。

 

句を作っていて、この歌を思い起こしました。

瀧の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
大納言公任

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